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JAいるま野
令和4年(2022年)産の
米づくりについて
令和3年(2021年)産米の振り返り
作況
令和3年(2021年)産米の作況指数は全国で『101』の平年並み、埼玉県では『103』のやや良、JAいるま野が該当する県西部では『101』の平年並みでした。
気象概況と生育経過
時期と気象状況 |
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5月中~下旬…日照不足 |
6月上~中旬…高温・多照 |
6月下~7月上旬…低温・日照不足 ※梅雨入りは6月14日 |
7月中~8月上旬…高温・多照 |
8月中旬…戻り梅雨で低温・日照不足 |
9月上旬…低温・日照不足 |
気象による影響 |
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苗が軟弱徒長気味に生育 |
活着および初期成育良好、藻類の発生多 |
生育が軟弱徒長、生育停滞、いもち病発生 ※梅雨明けは7月16日 |
生育促進、出穂早まる |
出穂遅れ、登熟停滞 |
刈り取り開始時期の遅れ |
田植え時期別の収量
田植え時期 | 結 果 |
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5月上旬 | 収量・品質ともに良好 7月下旬の出穂。出穂後の気温は高かったが8月中旬の戻り梅雨の影響で猛暑も断続的になったことから、高温障害の発生は少なく、収量・品質を確保。 |
5月中旬~下旬 | 収量・品質ともに良好 8月上旬の出穂。8月中旬の戻り梅雨で気温が低く推移したため、5月上旬植えと同様に高温障害は回避。低温および日照不足が収量に影響される懸念があったが、大きな影響はなく、収量・品質を確保。 |
6月上旬 | 収量は平年並み~やや不良、品質は良好 8月中旬の出穂。品質については良好だった。収量については、低温および日照不足の影響をいちばん受ける時期となり、収量は平年並み~やや不良。 |
水稲生育期間中の平均気温の推移
気象変動に負けない“米づくり”6つのポイント
令和4年(2022年)産の水稲生育期間も、どのような気象で推移するか予想は困難です。
以下の6つのポイントが収量・品質を安定させます!
項目 | 実施内容 |
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①土づくり | 稲わらを早期に分解させる。堆肥など、有機物を可能な限り投入。 |
②ケイ酸資材の投入 | ケイ酸を非常に多く吸収します。稲の活力活性。 |
③耕うん | 深め(15センチ)に耕うんすることで根が広がり、養分吸収率アップ。 |
④水管理 | 移植後の浅水管理、幼穂形成期の間断潅水、出穂前後の深水管理、落水時期に注意するなど、小まめな水管理を行う。 |
⑤穂肥等 | 適正な穂肥。後半の栄養不足は品質および収量を低下させます。 |
⑥適期刈り取り | 刈り遅れは品質低下を助長します。早めの刈り取りが基本です。 |
病害虫対策
適切な病害虫防除も収量・品質を安定させます。発生リスクが高い病害虫をしっかり防除しましょう。
(1)イネ縞葉枯病
ヒメトビウンカが、病原ウイルスを媒介してイネ縞葉枯病を発生させます。
防除対策のポイントは、箱施用薬剤を使用し田植え時期から防除を実施することです。
「彩のきずな 特Aプロジェクト」に参加してみませんか?
日本穀物検定協会が実施している食味ランキングで特Aを獲得することを目的に立ち上がったプロジェクト。令和2年(2020年)産のランキングでは見事、埼玉県西部の「彩のきずな」が特Aを獲得することができました。現在、6人の生産者と東洋ライス(株)の「米の精」を活用した土づくりに取り組みながら、高品質・良食味米栽培に取り組んでいます。
活動内容
①米・食味分析鑑定コンクール(米の精部門)への出品
②JAいるま野内で特A選考会を実施し、代表1点を県の選考会へ出品
買取販売米
令和3年(2021年)産の買取販売米は、4,828トン(前年対比102%)の玄米を集荷させていただきました。令和4年(2022年)産についても「彩のきずな」を主軸として、さらなる販路拡大に向けて買取販売の強化を進めていきます。
【集荷・品種構成割合目標】
年産/品種 | コシヒカリ | 彩のきずな | 彩のかがやき | 五百川 | 合 計 |
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令和4年(2022年)産 目標品種割合 |
1,600トン 32.0% |
3,000トン 60.0% |
350トン 7.0% |
50トン 1.0% | 5,000トン 100% |
令和3年(2021年)産 品種割合 |
1,527トン 31.6% | 2,967トン 61.5% | 303トン 6.3% |
31トン 0.6% | 4,828トン 100% |
契約栽培の拡大
令和3年(2021年)産から本格導入した契約栽培専用品種「大粒ダイヤ」の作付面積を拡大し、収益の安定化を図ります。
【令和4年(2022年)産契約価格】
生産者価格 | 1俵単価(税込) | 目標収量 | 備考 |
---|---|---|---|
11,000円 | 10.5俵 | 1~2等同価格 3等は▲1,000円 |
【令和3年(2021年)産生産実績】
生産者数 | 作付面積 | 平均単収 | 最高単収 | 最低単収 |
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20人 | 21ヘクタール | 547キログラム | 612キログラム | 470キログラム |
「大粒ダイヤ」出荷者募集中!!
現時点で生産者価格が決まっていることと、高温障害による品質リスクがある中でも 1等~2等までは価格が変動しないため、経営の安定化に繋げられます。
〇草丈:110~120センチ 〇玄米の大きさ:大(千粒重28グラム)
〇早晩生:中生
〇収量性:多収(目標10.5俵)
〇耐倒伏性:強
- 条件1)種子はJAからの供給となります。
- 条件2)種子や収穫された「大粒ダイヤ」は、他への転売は行えません。※全量JA出荷
- 条件3)カントリーエレベーターでは集荷できません。紙袋、またはフレコンによる 玄米出荷となります。
*****出荷希望の方、ご興味のある方はコチラまで*****
お問い合わせ:販売部販売推進課
米粉用米・飼料用米
令和4年(2022年)産の交付金内容の変更点
令和3年(2021年)産まで複数年契約に対して交付金が支払われていましたが、交付金の見直しが実施され以下の表の内容に変更となります。
【米粉用米・飼料用米に対する交付金の変更内容比較】
年産 | 交付金① | 交付金② | 交付金合計 |
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令和4年(2022年)産 | 80,000円 | 廃止 | 80,000円 |
令和4年(2022年)産 (複数年契約締結済) |
6,000円 (減額) |
86,000円 |
※交付金①は、米粉用・飼料用の収量(出荷数量)に応じた交付金単価です。
※交付金②は、複数年契約(令和2年~令和3年の契約分)に対して10アールあたりに交付される交付金です。
令和4年(2022年)産の契約方針
昨年と同様、米粉用米については需要減により契約可能面積に限りがあります。
なお、飼料用米については契約拡大が可能です。
加工用米
加工用米とは、酒、加工米飯、味噌、米菓などの用途に供給することを目的として生産される米穀のことで、経営所得安定対策の交付金対象として取り扱われます。
1俵あたりの米価が、米粉用・飼料用よりも主食用米並みの金額が見込める米となります。
加工用米に対する交付金額:10アールあたり20,000円
令和4年(2022年)産募集数量(面積):玄米数量/36トン・面積換算/7.5ヘクタール
- 条件1)品種は「彩のきずな」のみとなります。
- 条件2)米粉用米・飼料用米と同様、JAとの出荷契約が必要となります。
- 条件3)出荷は、紙袋またはフレコンでの玄米出荷となります。
ナラシ対策等(セーフティーネット)への加入をご検討ください。
セーフティーネットとして米価が標準的収入額を下回った場合、その差額の9割を補てんする制度があります。令和4年(2022年)産より、加入条件がJAなどと出荷契約を締結しているものなどに対象が限定される方向で進んでいます。
詳しくは販売部販売推進課(TEL:049-227-6158)、
または各行政までお問い合わせください。