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JAいるま野とサトイモ
~さといも選果場が本格稼働~①
全国でも有数のサトイモ産地として知られるJAいるま野管内で、いよいよ「さといも選果場」が本格稼働しました。安定供給体制の確立や出荷物の高位平準化につなげるとともに、農作業の省力化も期待されています。今月号の特集では、「JAいるま野さといも選果場」について紹介します。
多方面から高評価。そのゆえん
ご存知ですか?埼玉県内のサトイモの収穫量と算出額(生産農家の粗利益)は、何と全国第1位なんです!(農林水産省調べ)中でも、県南西部は全国有数のサトイモ産地として広く知られています。JAいるま野管内の作付面積は、およそ172ヘクタール。その広さは東京ドーム約37個分に匹敵し、400人以上の生産者が日々汗を流して栽培しています。
JAいるま野管内産のサトイモは、「
このような生産者とJAいるま野が一体となった取り組みは、県内外の市場関係者らから高く評価され、有名料亭など業務用としても重宝されています。
(※1)土垂=楕円形または、お尻がふっくらとした形をしているのが特徴。肉質は柔らかく、ねっとりとしており煮崩れしにくい。
(※2) 蓮葉=ねっとり感とほんのりとした甘みがある。舌触りの良さも◎。
(※3)埼玉県さといも協議会さといも共進会=栽培技術の向上と生産意欲の向上を図り、生産量・算出額ともに全国第1位を目指すことを目的に、2015年から開催されている。毎年11月頃、JAいるま野川越第一共販センターなどで行われ、300点以上が出品される。(2019年、2020年は中止)
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作業員とカメラ計測による三次選別方式を採用(写真は一次選別)。10等級をより正確に、かつスピーディーに選別します。
「さといも選果場」建設の背景
サトイモ栽培は、収穫作業をはじめ夏場のかん水作業、伏せこみ作業など大変な重労働です。中でも、選果選別の作業は多くの時間を要し、生産者にとっては大きな負担を強いられています。また、近年では高齢化などに伴う農業従事者の減少や耕作放棄地の増加の問題も深刻化しており、JAいるま野管内も決して例外ではありません。
そこで、こうした状況に歯止めをかけようと、JAいるま野では2017年から生産者の経営規模拡大や高齢化などに対応した施設設備の在り方を協議。地域農業の振興と生産者の意向などを踏まえながら、「JAいるま野さといも選果場」の建設に至ったのです。
選果場は、2019年11月から建設を開始。今年10月8日に竣工式を迎え、同11日から本格稼働しました。