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地元を味わう、地元で触れ合う―
カフェで楽しむ

新鮮で多くの地元野菜が手に入る直売所。「安全・安心」「選ぶ楽しさ」などから、利用されている方も多いはず。
今月号の特集では、その直売所に併設された地元農家さんが運営するカフェをご紹介。いずれもコロナ禍の中、昨秋にオープンしたばかりのお店です。
直売所でのお買い物ついでに、地元でホッとするひととき・・・・を楽しんでみませんか。



地元食材をふんだんに使用
伊佐沼で楽しむフレンチ&イタリアン

周辺には田園地帯が広がり、農業用水としての役割も果たす伊佐沼。
そのすぐ北側に位置する「伊佐沼農産物直売所」には、地元で採れた野菜や米をはじめ、卵や豚肉、手づくりハムなど、たくさんの農畜産物が並びます。
すぐ脇には大きな門があり、その門をくぐれば古民家が目に飛び込んできます。そうです。この古民家こそが、「古民家CAFE Smiley」なのです。
お店は、昨年10月にオープン。地元の方にはすっかりお馴染みのうどん店「伊佐沼庵」の営業終了後に開店する、フレンチ&イタリアンカフェです。切り盛りするのは、平川祐樹さん(24)。以前勤めていた飲食店で知り合った佐々木彩さん(25)と二人三脚で、調理から接客までこなします。

古民家CAFE Smily

「幼少の頃から、料理人が夢だった」と話す平川さん。都内の有名レストランで修業を積んだその腕前で、私たちの舌を唸らせます。

古民家CAFE Smily

江戸時代後期、川越市福原地区に建てられた古民家を移築。昔ながらの落ち着いた雰囲気で、「おばあちゃん家に来たみたい!」と好評です。

古民家CAFE Smily

ボリューム満点!ホットサンド(左)(テイクアウトのみ)もオススメ。パンケーキ(右)は甘さ控えめで、トッピングとの相性も抜群。季節限定メニューもありますよ。

オススメのメニューは、スフレパンケーキとハンバーガー。
パンケーキは、メープルとクリームブリュレの2種類で、注文を受けてから丁寧に焼き上げます。
ハンバーガーの付け合わせは、採れたての野菜を使用。小腹がすいた時にもピッタリの一品です。
特徴は何と言っても、地元食材をふんだんに使用していること。卵はすべて地元の養鶏場のもので、ハンバーガーに挟む野菜も同直売所から調達。バンズは菓子屋横丁にあるパン屋さんからの特注品で、原材料にはいるま野管内産の「ハナマンテン」を使用しています。

古民家CAFE Smily

ディナータイムは近所の方が中心ですが、日中は都内からのお客さまも多いとか。「インスタ効果は絶大!」と2人は笑顔で話します。

このほど、外のテラス席をリニューアル。
夏場には、ここでバーベキューやビアガーデンスタイルでの飲食提供も考えているとか。
テラス席で伊佐沼の風を感じながら、地元食材を存分に味わえるなんて、ちょっと贅沢なひととき・・・・かもしれません。

古民家CAFE Smily

平川さんの母方の実家は、お店のすぐ近くで農業を営んでいます。
また、「伊佐沼農産物直売所」の店長は、なんと平川さんのお母さん!そのため、自身も幼少の頃から農業に慣れ親しんできました。
今でも時間を見つけては畑に出向き、西洋野菜の栽培にも励んでいます。
平川さんと佐々木さんが心掛けていることは、お客さまとのコミュニケーション。店名に相応しく、訪れる人たちの笑顔が古民家いっぱいに広がっています。

古民家 CAFE Smiley

住所/川越市鴨田922-1
電話番号/ 049-226-3780
定休日/ 毎週月曜日・火曜日
※新型コロナウイルスの影響で変更になる場合があります。
営業時間
[カフェタイム] 14:30~17:00
[ディナータイム] 18:00~22:00(※ディナータイムは要予約)
※駐車場あり(20台分)
※テイクアウト可


自家栽培のブルーベリーと
夫妻との触れ合いを楽しむ

正木武さん(65)。正木さんは、奥さまの三千代さん(66)とともに、「マサキファーム」を営む地元農家です。
ご自慢のジネンジョをはじめ、季節野菜を栽培するほか、6月から8月までの間は観光農園「ブルーベリーガーデンマサキ」を開園。
無農薬で育てたブルーベリーが食べ放題で、毎年多くの来場者で賑わいます。

cafe makana

明るい雰囲気の店内。三千代さんが描いた絵も彩りを添えてくれます。入口やトイレもバリアフリー対応で安心です。

makana

知人のバリスタが淹れる本格派コーヒー。キリマンジャロ、モカ、ブラジルなどが楽しめます。コーヒー豆も販売しています。

正木さんがブルーベリー畑の一角に「cafe makana」をオープンさせたのは、昨年11月のこと。元々、小さな直売スペースはあったものの、折角つくるなら「ちょっとひと休みできる場も提供しよう」と思い切ってカフェをオープン。ログハウス風の建物の中ではカフェに加え、朝採りの野菜を販売するほか、市の観光マップなども設置。バリアフリー構造で、地元のコミュニケーションスペースとしての役割も果たしています。

 

cafe makana

正木さんは就農前、栃木県内で単身赴任。その影響で提供するメニューの器は、そのほとんどが「益子焼」!

さて、気になるのはやはりメニューです。
オススメは、自家栽培したブルーベリーを使ったもの。
スムージーは三千代さんがその場で調理し、出来たてを提供します。
2種類のブルーベリーアイスも外せません。
また、地元の有名洋菓子店とコラボした焼き菓子も用意。ここでしか味わえない、オリジナルの一品です。このほか、マルゲリータや5種類のチーズをトッピングしたピザなどもあり、ブルーベリー狩りをした後の疲れた体も癒してくれるはずです。

cafe makana

今夏も人気の「白いトウモロコシ」を栽培。ブルーベリー農園とともに大忙しになりそうな正木夫妻です。

木の温もりと、窓から降り注ぐやわらかな日差しを感じることができる「cafe makana」。
「makana」(マカナ)は、ハワイ語でプレゼントの意味。
正木さん夫妻の気さくな人柄が、訪れた人たちにホッとするひととき・・・・をプレゼントしてくれることでしょう。

定年退職した後、5年前に就農。
長年、製薬会社に勤めていた正木さんは「まずは、食べるもので元気になってほしい」と話します。
県からエコファーマー認定を受け、環境にも優しい農業を実践するとともに、健常者や障害者も集い楽しめる農園を目指しています。

その想いは、「cafe makana」にもしっかりと表れています。人と人とを結ぶ心のバリアフリーが詰まったそのカフェは、すっかり地元の憩いの場として根付いています。

cafe makana

住所/坂戸市戸宮623-1
電話番号/ 090-7821-6456
営業日/ 毎週土曜日・日曜日のみ営業
※新型コロナウイルスの影響で変更になる場合があります。
営業時間/ 10:00~16:00
※駐車場あり(10台分)