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JAいるま野
令和3年(2021年)産の
米づくりについて
新型コロナウイルスの影響により、外食需要の減少に伴い主食用米の需要が低下していることを受けて、農林水産省は令和3年(2021年)産米の適正生産量を693万トンとするなどの基本指針を示しました。今までにない大幅な減産を行わなければ、米価下落により農家への打撃が大きくなってしまうことから、JAいるま野では以下の取り組みを行って参ります。
- 主食用米から米粉用米・飼料用米への作付け転換の推進
- 専用品種「大粒ダイヤ」契約栽培の拡大
- JA買取販売米の品種構成割合見直し 等
令和3年(2021年)産の米政策について
1.生産量の目安
農林水産省が示した令和3年(2021年)産米の適正生産量は、693万トンと今までにない大幅な減産が求められています。
減産を行わなければ、今以上に米価への影響が大きくなってしまうことから、生産者1人1人が向き合わなければならない情勢となっています。
今後の需給見通し
単位:万トン
令和元年6月末民間在庫量 | A | 189 | |
元/2年 | 令和元年産主食用米等生産量 | B | 726 |
令和元/2年主食用米等供給量計 | C (A+B) |
915 | |
令和元年/2年主食用米等需要量 | D | 714 | |
令和2年6月末民間在庫量 | E (C-D) |
200 | |
2/3年 | 令和2年産主食用米等生産量 | F | 723 ※ |
令和2/3年主食用米等供給量計 | G (E+F) |
923 | |
令和2/3年主食用米等需要量 | H | 711~716 | |
令和3年6月末民間在庫量 | I (G-H) |
207~212 | |
3/4年 | 令和3年産主食用米等生産量 | J | 693 |
令和3/4年主食用米等供給量計 | K (I+J) |
900~905 | |
令和3/4年主食用米等需要量 | L | 705 | |
令和4年6月末民間在庫量 | M (K-L) |
195~200 |
参考記事:『日本農業新聞』
令和3年1月11日付7面
※作況100の場合の
生産量
729万トン
令和3年産で36万トン
(6.7万ヘクタール):5%
減らす必要
今の各県の生産の
目安(平均▲3%)のままでは、
大幅な需給緩和と
米価下落が懸念
埼玉県における令和3年(2021年)産米の生産目安
項 目 | 数 量 | 面積換算 |
---|---|---|
令和3年(2021年)産米の生産目安 | 142,895トン | 29,080 ヘクタール |
令和2年(2020年)産米の生産実績 | 151,800トン | 30,600 ヘクタール |
減産が必要な数量 | 8,905トン | 1,520 ヘクタール |
参考資料:埼玉県農業再生協議会公表
2.米政策の主な変更点
米粉用米・飼料用米に対しての交付金単価が、以下の内容に拡充されました。
対象作物 | 交付単価 |
---|---|
米粉用米・飼料用米 | 収量に応じ、5.5万円~10.5万円/10アール 令和3年(2021年)度は特例措置として自然災害等で減収した場合でも、標準単収以上の収量が確実だった場合は8万円/10アール |
JAいるま野の取り組みについて
1.JAいるま野の米粉用米・飼料用米の対応について
~主食用米からの作付け転換を進めましょう!~
需要に応じた生産を行うためには、米粉用米・飼料用米の生産は必要不可欠です。
多くの水田において、麦や大豆等に転作することが難しい中、通常通りの水稲生産を行いながらも需給調整が行える手段です。
令和3年(2021年)産についても、積極的に生産者支援を実施して参ります。
【参考】米粉用米・飼料用米の10アール当たりの収入比較
種類 | 収量 | 単価 | 販売金額 | 交付金① | 交付金② | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
米粉用米 | 480キロ | 49円 | 23,520円 | 80,000円 | 12,000円 | 115,520円 |
飼料用米 | 480キロ | 13円 | 6,240円 | 80,000円 | 12,000円 | 98,240円 |
種類 | 米粉用米 | 飼料用米 |
---|---|---|
収量 | 480キロ | 480キロ |
単価 | 49円 | 13円 |
販売金額 | 23,520円 | 6,240円 |
交付金① | 80,000円 | 80,000円 |
交付金② | 12,000円 | 12,000円 |
合計 | 115,520円 | 98,240円 |
注1)単価は令和2年(2020年)産です。令和3年(2021年)産はこの金額とは限りません。
注2)交付金①は収量に応じた交付金単価です。
注3)交付金②は複数年契約を締結した場合に加算される交付金となります。
JAいるま野の取り扱い目標
令和2年(2020年)産実績に対して30%増を目標に取り組みます。
令和2年(2020年)産
生産実績
生産者数:33人
出荷量:312トン
栽培面積:58ヘクタール
令和3年(2021年)産
生産目標
生産者数:43人以上
出荷量:405トン以上
栽培面積:76ヘクタール以上
米粉用米・飼料用米
出荷者募集中!!
作付け前から交付金単価が決まっていることと、令和3年(2021年)度は自然災害等での減収による保証が拡充されたことで、経営の安定化に繋げられます。
** 出荷希望およびご興味のある方は
コチラまでどうぞ!! **
お問い合わせ先:
販売部販売推進課
2.専用品種による契約栽培の拡大について
マーケットニーズを反映することで、相場取引に左右されず収益性を安定・向上させることを目的とし、この契約栽培の拡大を目指します。作付け前から生産者価格が決まっている契約栽培となります。
品種名
大粒ダイヤ
生産者価格
1俵 12,000円(税込)
- 収量性:多収(目標10.5俵)
- 玄米の大きさ:大(千粒重28グラム)
- 早晩生:中生
- 草丈:110~120センチ
- 耐倒伏性:強
※1等~3等まで上記の価格となります。 ※胴割米の場合は別途相談となります。
条件1)種子はJAからの供給となります。
条件2)種子や収穫できたお米は他への転売は行えません。
条件3)カントリーエレベーターでは集荷できません。 紙袋又はフレコンによる玄米での出荷となります。
◇「大粒ダイヤ」の流れ
「大粒ダイヤ」
出荷者募集中!!
作付け前から生産者価格が決まっていることと、高温障害による品質リスクがある中でも1等~3等までは価格が変動しないため、経営の安定化に繋げられます。
** 出荷希望およびご興味のある方は
コチラまでどうぞ!! **
お問い合わせ先:
販売部販売推進課
3.JA買取販売米の品種構成について
② 品種構成について
令和2年(2020年)産の品種構成割合を基本とし、令和4年(2022年)産以降に以下の構成割合による買取販売米の集荷が行えるよう、取り組んで参ります。
年産/品種 | コシヒカリ | 彩のきずな | 彩のかがやき | 五百川 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
令和2年(2020年)産 | 30.8% | 62.1% | 6.3% | 0.8% | 100% |
品種\年産 | 令和2年(2020年)産 |
---|---|
コシヒカリ | 30.8% |
彩のきずな | 62.1% |
彩のかがやき | 6.3% |
五百川 | 0.8% |
合計 | 100% |
令和4年(2022年)産以降の品種構成割合目標
品種 | 集荷量 | 構成比 | 取り組み方針 |
---|---|---|---|
コシヒカリ | 1,440 トン |
32% | 業務米での取り扱いが増加傾向にあり、卸業者からも引き合いが強い品種です。実需者ニーズに合わせるために、割合を増やして参ります。 |
彩のきずな | 2,700 トン |
60% | 栽培環境に適しており、JAいるま野を担う品種となりました。県内では、JAいるま野の「彩のきずな」だけが『金芽米』に加工されています。そのメリットを最大限に発揮し、健康増進・環境貢献に寄与できるお米として販売力を強化して参ります。 |
彩のかがやき | 315 トン |
7% | 販売量に対して集荷数量が若干少なく、他JA等から仕入れを行っています。年間通して販売が行える集荷量まで増やして参ります。 |
五百川 | 45 トン |
1% | JAいるま野管内で獲れた一番早い新米として定着しつつあることから、今後も増やしていきたい一方で、生産面で収量性が低いことから収量を加味した買取価格の検討をして参ります。 |
米・畑作物の収入減少影響緩和交付金(ナラシ対策)などの経営所得安定対策に加入し、
米価の大幅な下落等のリスクに備えませんか?
農業者の米・麦・大豆の当年産販売収入額の合計が標準的収入額を下回った場合、その差額の9割を補てんします。
※交付者と国が1対3の割合で補てん金を拠出します。 (掛け捨てではありません)
※収入保険との重複加入はできません。
詳しくは販売部販売推進課(TEL:049-227-6158)、
または各行政までお問い合わせください。