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農と里山シンポジウム
2024年10月25日
JAいるま野や行政、有識者らでつくる三富地域農業振興協議会は10月5日、狭山市の狭山市市民交流センターで、県西部の三富地域で古くから営まれている循環型農業「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の保全の在り方などを考える第14回「農」と里山シンポジウムを開き、県内外から約160人が参加しました。
NPO法人「里山倶楽部(くらぶ)」理事の寺川さんが「そこそこ儲(もう)ける持続可能な里山をつくる秘訣(ひけつ)」をテーマに講演し、「人があつまる工夫」・「自由にうごける工夫」が重要だと話しました。
人があつまる工夫として、イベントや講座などを開き、様々な人が参加しやすい入口を設けることや居心地の良い時間・場所を提供する必要性について説明した他、自由にうごける工夫として、里山の生産物などの売上を過度に管理しすぎないようにするなど同倶楽部の活動例を交えながら説明しました。
寺川さんは「里山に関わる人を増やし、維持していくには、人があつまる環境を作り、自由に動き、里山で活動する循環をつくることが重要だ」と話しました。
パネルディスカッションでは、駿河台大学の平井副学長やかわごえ環境ネットの増田副理事長、食と農まちづくりの会の小川代表が登壇し、寺川さんと「魅力ある里山をつくるには」をテーマに、里山に関わる人々を増やす方法や課題などについて意見を交わしました。
同協議会の斉藤会長(JAいるま野常務)は「三富地域の景観や農業を維持していくためには、農業者だけでなく、地域住民らの理解が重要だ。講演などを通して、三富地域における農業の関わり方を皆さんと共に考えていきたい」と呼び掛けました。