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おやさいクレヨンの原料を提供

2024年6月27日

埼玉県富士見市のASTRA FOOD PLAN(アストラフードプラン)株式会社は、企業やJAいるま野、行政などと連携し「かくれフードロス」の解決に取り組んでいます。

青森県青森市のmizuiro(ミズイロ)株式会社が販売する「おやさいクレヨン」に、原料となる野菜の粉末パウダー「ぐるりこ」を提供。6月1日からJAいるま野などの野菜が使われた「おやさいクレヨン Japan Blue」が全国のアカチャンホンポやミズイロのオンラインショップで1箱10本入り2200円(税込)で販売されています。

おやさいクレヨンは米と野菜から作られた自然由来のクレヨン。米ぬかから取れた米油とライスワックスをベースに、収穫の際に捨てられてしまう野菜の外葉などを原料に使います。野菜の色を補う顔料に食品の着色に使用されるものと同成分のものを採用することで、乳幼児などが口に入れても安全な製品です。

「おやさいクレヨンJapan Blue」では、新たにアストラフードプランの規格外農作物や野菜の端材などを粉末化したパウダー「ぐるりこ」を使用しています。従来のフリーズドライ製法で粉末加工する乾燥費用よりも低コストで生産効率の向上が見込めるほか、クレヨンの発色の良さも期待できます。ぐるりこの原料にJAいるま野の規格外品のニンジンや富士見市の農家から買い取ったホウレンソウの外葉、日高市の食品加工工場で発生したゴボウの端材が使用され、未利用資源の有効活用や「かくれフードロス」などの社会問題の解決にも寄与しています。

アストラフードプランの加納社長は「ぐるりこを食品以外に使うのは初の試み。これまで利活用できていなかった野菜がクレヨンに生まれ変わったことを嬉しく思う。子供たちがお絵描きをしながら、食育について楽しく学んでもらえたら幸いだ」と笑顔で話しました。

JAの亀田組合長は「廃棄される野菜の再利用に留まらず、SDGsへの貢献を果たすなど「おやさいクレヨン」は素晴らしい製品だ。JAが抱える課題解決への一助にもなる取り組みだ」と話しました。