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いるま野NEWS
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所沢市で闘茶会
2025年1月17日
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狭山茶の主産地の一つ、所沢市で1月11日、利き酒のように味や香りなどで茶の産地などを当てる「闘茶会」が行われました。同市の小野塚市長や在日フランス大使館関係者ら33人が参加しました。
闘茶会は、狭山茶の品質鑑定技術の向上等に用いられていた闘茶を通じて、同市産の狭山茶のPRすることを目的に、所沢市茶業協会が例年開いていて、今年で52回目。
例年は、同協会の会員らが競技に参加していましたが、今年は初の試みとして、一般参加者を受け入れての開催となりました。初の個人での女性参加者として、同市の観光大使で俳優の坂巻有紗さんらが参加し、正誤発表時には感嘆の声が上がるなど新春の風物詩にふさわしく会場は大いに盛り上がりました。
「茶歌舞伎」とも呼ばれる闘茶会は、中国・唐の時代が起源とされ、約1200年の歴史があります。日本では室町時代に、娯楽や遊戯として貴族などの間で流行しました。
競技には、同市産の狭山茶「松・竹・梅・鶴・亀」の5種類を使用。色や形、つやなどの外観で判定する第1審査と抽出したお茶の香りや味、水色などの「内質」を判定する第2審査を行い、合計得点で競いました。参加者は自らの五感を頼りに、各産地の茶の香りや味を確認し、解答用紙に記入していきました。
同協会の関会長は「今回から一般市民も対象とした闘茶会に生まれ変わった。狭山茶の楽しさや美味しさなどを知ってもらうイベントとして、今後も育んでいきたい」と話しました。
坂巻さんは「闘茶は初めての体験だったが、味や香りがどのお茶も特徴的で競技を楽しむことができ、お気に入りのお茶も見つけることもできた。今後も観光大使として所沢産の狭山茶の魅力を多くの人に発信していきたい」と笑顔で話しました。
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