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ナガエツルノゲイトウ対策 試験的除草剤散布
2024年11月17日
JA北部資材センターは10月30日、坂戸市などの地域で発生が確認されている特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の対策として、農薬メーカーと協力し希釈倍率を変えながら除草剤の散布を試験的に行いました。
坂戸市環境産業部農業振興課、JA全農埼玉県本部、農薬メーカー、組合員など25人が参加し、酷似している雑草との見分け方や、注意事項などの情報を共有しました。
ナガエツルノゲイトウは2017年に越辺川にて県内で初めて確認され、全国的にも被害を及ぼしています。繁殖力が強く、茎はちぎれやすい上に、わずか数センチの断片からも再生するほどの生命力を持つことが特徴。水田の畦畔(けいはん)や、水田内に定着すると稲の育成を妨げるなどの被害が出ることから、各行政などが呼びかけを行ってきました。
当日は、ナガエツルノゲイトウを根まで枯らす効果のある「ラウンドアップマックスロード」、「タッチダウンIQ」の2種をそれぞれ100培、50培、25培などの希釈倍率にして、6区画約2アールに散布しました。
同センターの南雲主任は「この雑草は防除が難しいため、継続的に周知し地域全体で対策を取り組む必要がある。今後も関係機関と連携し有効な防除方法を模索していく」と話しました。