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越生の梅を使ったビール好評
2024年10月4日
県内有数の梅産地として知られる越生町の梅を使用したクラフトビール「THE SEED(UME)#002(ザ シードウメ)」が人気です。
醸造はときがわ町で2023年にオープンしたクラフトビール醸造所「Teenage Brewing(ティーンエイジ ブルーイング)」が手がけました。
同社は「人生を変えてしまうほどに『心が動く体験』の提供」をコンセプトに、地域の農産物などをかけ合わせ、多様な創作フレーバーの作成に力を入れています。その他、規格外品などの食材なども利用することでSDGsの取り組みにも配慮しています。
商品開発は同社の森代表が、隣接する両町でコラボ商品を作ることで、地場産農産物のPRや、地域間のつながりを強めたいという思いから越生町の梅農家に声をかけたことがきっかけ。
醸造時に出る麦芽カスを梅農家に堆肥として提供し、梅農家からは梅や花を提供してもらうことで循環型農業にもつながっています。
原料には越生町の「越生べに梅」と「白加賀」を約50キロと、ときがわ町産のクロモジ約3キロを使用し、クラフトビール缶(500ミリ)800本、ビール樽(15リットル)20樽を製造しました。梅のフルーティーな香りと、クロモジの清涼感が重なった奥深い酸味と甘みが特徴です。
価格は1本(500ミリ)1380円。同社の公式通販サイトや、ふるさと納税の返礼品として販売しましたが、1分ほどで完売。今は店内にて注文できる数量分が無くなり次第終了となります。
越生町で「山口農園」を営む梅農家の山口代表は「梅の実の他に、3月の雪害で折れた梅の木の花を提供時グラスに添えて使ってもらった。今後も環境と生産者の両方にやさしい取り組みを行っていきたい」と笑顔で話しました。
森代表は「梅の出来に応じてレシピや配合を変えるのに苦労したが、良い仕上がりになった。今後も地域を盛り上げられるビールづくりに励みたい」と意気込みました。