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いるま野NEWS
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県知事がきのこ研究所を視察
2024年9月9日
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埼玉県西部地域振興センターは8月28日、地域の実情を把握し、県政に反映することを目的とした県知事の「ふれあい訪問」を飯能市の大平(おおだいら)きのこ研究所などで行いました。
大野元裕県知事や同市の新井重治市長らがきのこを栽培する工場を視察し、「黒舞茸」の試食や社員などと意見を交わしました。
大平きのこ研究所は、天然舞茸の中でも希少な「黒舞茸」を独自の技術を用いて世界で初めて量産化に成功した農業ベンチャー企業です。
2021年に新潟県から本社機能を同市に移転し、翌年には県内の舞茸生産量を前年比で約1000トン増やしました。生産量の全国順位を12位から7位に上昇させるなど、県内の舞茸生産の一助を担っています。一日約6~8トンの黒舞茸を生産し、年間最大約3000トンの生産が可能です。
「茸士(きのこし)」と呼ばれる職人が食味にこだわった天然物に近い品質を追求した生産管理を徹底し、同市のふるさと納税返礼品になっている他、「ジャパン・フード・セレクション」のグランプリなどを受賞しています。
同社の大平常務は「黒舞茸は『味』にこだわり生産を行っています。農業は付加価値をいかに伝えるかが重要なので、今後も黒舞茸を全国にPRできるよう企業努力を行っていきたい」と意気込みました。
大野知事は「実際に工場を視察し、黒舞茸の生産過程や同社の取り組みなどを改めて理解することできた。この訪問での意見などをしっかりと県政に還元していきたい」と話しました。
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