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県知事が茶業者を視察

2024年5月13日

県茶業協会は5月2日、鶴ヶ島市の長峰園で県知事茶業視察を行いました。茶業関係者らが大野元裕知事と共に狭山新茶の出来栄えなどを確認しました。茶園で新芽の状況や製茶工場などを視察し、狭山新茶を飲みながら意見を交わしました。

長峰園は、同市で3代にわたり茶園を営み、昨年は生葉で約7万キロ生産するなど個人経営の茶園では県内随一の出荷量を誇ります。狭山茶の特徴である自園、自製、自販を一貫して行う茶業者で「やぶきた」「狭山かおり」「ふくみどり」など4品種を約5.5ヘクタールで栽培しています。

有機肥料の施用や減農薬、減化学肥料での特別栽培に取り組み、近年では病害虫などを防除する茶園クリーナーを導入するなど農薬の使用を抑制する茶園管理に力を入れています。自園の茶葉を使った商品の開発では、茶葉から飲む茶の需要が減っていることから、若年層でも親しみやすいティーパックや「狭山抹茶生絞りモンブラン」「ほうじ茶生チョコレート」などのスイーツを開発するなど狭山茶の消費拡大やPR活動に力を注いでいます。

園主の長峰さんは「大野知事にその場で新茶を振る舞えたように、県の茶業は「自園・自製・自販」が確立されているのが特徴だ。産地が消費地になるのが狭山茶に利点なので、今後もこの利点を生かした狭山茶の振興に取り組んでいきたい」と話しました。

大野知事は「茶業視察を通し、最新鋭の機械や同園の取り組みである和カフェや茶室を見学でき、県の茶の魅力を堪能することができた」と話し、「狭山茶は県が誇る貴重な財産だ。県でも茶園などを巡るスタンプラリーを企画したので、これらを通して狭山茶のPRの支援をしていきたい」と話しました。