エルバステラの栽培での一幕。一つひとつ愛情を持って育てます。
――就農から現在までの状況をお聞かせください。
現在は約50アールの面積で、落花生やしゃくし菜、エルバステラなど、この地域ではあまり見かけない珍しい野菜を年間50品目ほど栽培しています。収穫した農産物はJA農産物直売所「あぐれっしゅふじみ野」や「いるマルシェ」、行政が運営する軽トラ市などに出荷しています。
都内でサービス業に従事していましたが、11代続く農家を継ぎ、就農して8年目になります。農業の基礎は農業大学校で学びましたが、私自身が珍しい野菜が好きなため、ほぼ一から試行錯誤をしつつ農作物を育てています。新しいものを育てるのは苦労しますが、消費者からの「美味しい!」という言葉を励みに、日々頑張っています。
しゃくし菜の収穫作業。大きく立派に育ちました!
――農業をする上で心掛けていることを教えてください。
私が農業をする上で心掛けていることは「つぶやく」ということです。「自分が何をしたいのか・何が欲しいのか」などをつぶやき、知ってもらうことで、周囲から助力やアドバイスを得ることができます。また、「誰も知らない野菜を、誰もが知るものにしたい」という想いを持っています。「この地域でこの野菜を育てた第一人者は神木さん」と言われるように、良質な野菜の生産や身近なところからPR活動を行うことを心掛けています。
私が農業をする地域は住宅地なので、農家が少ない土地です。私が広告塔となり「農家は楽しい」ということをPRすることで、一軒でも多く農家が増えるように、これからも努めていきます。