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「准組合員懇談会」開催
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JAは昨年の11月25日に川越市の本店で「准組合員懇談会」を開催しました。懇談会は准組合員に対し、地域農業の応援団としての意識を高めてもらい、食による応援などを通して地域農業の振興を働きかけることを目的に企画され、今回で3回目となります。JA役職員が直接対話をすることで、意見や要望をJA運営に反映させていきます。今号の特集では、当日の様子などをまとめて紹介します。
准組合員と地域農業
JA管内は農地と住宅地が混在した地域に位置しており、生産者と消費者が共存しています。准組合員数は69,736人(12月末日現在)に上り全組合員数の約70%を占めています。JAでは准組合員を「地域農業の応援団」と位置づけ、「准組合員ドライブツアー」など、地域農業について理解を深めていただくためのイベントに取り組んできました。
こうした中、准組合員にもJA事業や地域農業の振興についての意見・要望を出し合い、JA運営に「参加」「参画」してもらおうと今日の開催に至りました。
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JAの亀田康好組合長のあいさつ。「2025年は国連が定める『2025国際協同組合年』にあたる年なので、皆さんとのつながりを更に強固なものにしていきたい。懇談会を通じて食や地域農業について理解を深めてもらい、JAをより良くするための意見をいただければ幸いだ」と話しました。
リモート開催となった懇談会
懇談会は三部構成で、各支店の准組合員から選出された約100人が参加し、本店とJA管内の7地域をリモートで結び行われました。本店では、亀田組合長が准組合員懇談会の重要性などについて説明した他、日本協同組合連携機構(JCA)の西井賢悟氏による「JAに結集して、豊かなくらしと地域を実現しよう!」をテーマにした基調講演、JA職員による地域農業の応援に繋がる事業紹介が行われました。
その後に行われた意見交換会では、准組合員とJAの地域理事代表や役職員を交えた中で意見・要望を出し合いました。懇談会終了後には「講演などを通じて、准組合員のJAでの立ち位置などを改めて理解できた。懇談会で出た意見や要望についても前向きに検討してもらいたい」といった意見があがるなど、今回の取り組みを歓迎する声も多く聞かれました。意見交換会やアンケートで寄せられた主な意見・要望は次のページをご覧ください。
当日行ったアンケート集計(一部)
●今後参加してみたいJA事業について教えてください。
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その他の意見
- ・支店にJAに対する意見箱を置いてみたらどうか。
- ・いろいろな講演会を実施して欲しい。
- ・JAの野菜で子ども食堂農業体験学習など教育活動をしているのは良いと思った。
●今後、地域農業を応援するにあたりJAいるま野にやって欲しいことがありましたらご記入ください。
- ・子ども達にお米のおいしさを伝えるイベントや学校に出向いて炊き立てのお米をふるまうことで食への関心を増やしてほしい。
- ・種を
蒔 く時期や農薬の知識がなくJAの窓口で相談に乗ってもらえたらと思う。家庭菜園をしている方たちもインターネットで良いので相談窓口があったらJAが近くなると思う。 - ・地産地消の安心でおいしい食べ物を今後も提供し続けてほしい。
- ・事業をもっと宣伝してほしい。
●来年度の准組合員懇談会に向けて、お気づきの点がございましたら、ご自由にご記入ください。
- ・JAの事業についてもう少し詳しく知りたい。
- ・准組合員の話し合いが聞けて良かった。地域によって違いがあると感じた。
- ・対象範囲を広くしていろいろな意見をもらった方が良いと思う。
- ・JA事業の内容のパンフレットを頂きたい。
グループ対話で寄せられた意見・要望(一部)
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※上記の意見・要望については、必ずしも写真の方が発言したものとは限りません。
地元で子どもサポートの委員長をやっていて、サツマイモの農業体験をしている。地域の活性化のためにもJA主催で農業体験をやってほしい。(川越地域)
高齢者(特に一人暮らし)が増える中、それに相応しい金融・共済商品を案内してほしい。また、高齢者には向いていないとの意見があるが、新NISAの運用の指導などをしてほしい。(入間地域)
人と人との繋がりを今まで以上に大切にして、心が通うJA になってほしい。統廃合された旧支店の跡地利用を考えてほしい。(東部地域)
耕作放棄地など活用した農業体験農園(農具・資材・栽培指導付き)で市民農園・農業塾を運営してみてはどうでしょうか。(狭山地域)
今回の資料に准組合員向けの農業体験があったが、その様な事が行われている事は知らなかった。今後、是非参加してみたいので広く情報を頂きたい。今後もJAを長く利用したいと思っているので、若い職員の育成もお願いしたい。(北部地域)
あぐれっしゅ日高中央農産物直売所をよく利用している。お茶の詰め放題が魅力的で並んでも購入している。今後も値段を変えずに同じ価格で販売してほしい。(西部地域)
営農センター職員の講演をお聞きしたことがある。農家の後継者問題や指定野菜(野菜の効能)等色々勉強になった。今後も継続してほしい。(所沢地域)
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JCAの西井賢悟主任研究員による講演。民間企業と協同組合を比較した際の特徴などについて説明した他、准組合員として、利用者という立場だけでなく、積極的に事業に参加し、JAに意見を伝えることの重要性などについて訴えました。
企画課 三吉 邦明 課長
准組合員の皆さんは、直売所など様々なJA事業の利用を通じて地域農業の発展を支える「地域農業の応援団」です。当組合では、准組合員の皆さんに地域農業やJAに対する理解を深めて頂くとともに、JAに対する声を聴く機会として、准組合員懇談会や准組合員ツアーを開催しております。
この度行われた准組合員懇談会においても、各地域多くの准組合員の皆さんにご参加いただき、活発な意見交換が行われました。
様々な機会を通していただいた貴重なご意見・ご要望を、今後のJA事業に反映させてまいります。