父の貴男さん(左)から教えを受け継ぐ裕太さん。一つひとつが学びになります。
――就農から現在までの状況をお聞かせください。
現在、約1ヘクタールの農地でブドウやリンゴなどの果樹を中心に、夏野菜や冬はサトイモなどを栽培しています。収穫した農産物はJA農産物直売所「あぐれっしゅげんき村」や軒先販売、一部は市場などにも出荷しています。
代々続く農家の家系の19代目で、就農して2年目になります。幼少の頃から農業は身近な存在であり、畑で農業に真摯に向き合う祖父の姿を「カッコいい」と思ったことが農業を継ぐきっかけでした。果樹の栽培が盛んな群馬県の農業大学校で本格的に農業について学び、今は祖父や父の教えを受け継ぎつつ、リンゴの剪定方法など大学校時代に学んだ手法も取り入れながら、日々、農業に向き合っています。
剪定作業での一幕。電動バサミを取り入れたことで
省力化に繋げています。
――若手農家として、今後の目標を教えてください。
私の今後の目標は「多くの消費者に喜ばれるような良質な農作物を作り、稼げる農家になること」です。現在の農業を取り巻く環境は厳しく、決して楽なものではないと思います。その中でも自分のできる範囲の中で、効率的に農業ができる方法を模索し、機械を使った省力化などを取り入れて生産性の高い農業に取り組めたら良いと考えています。
また、今年から新たに自分で一から栽培方法等を調べ、ブロッコリーの栽培を始めました。苦労して育てた農産物が消費者の手に渡り、「美味しい」という言葉を頂けたことは、改めて農業をするやりがいに繋がったと思います。今後は更に知識を深めて農作物の品質を向上させ、10年後も消費者の方に喜ばれる野菜・果実づくりを続けていきたいです。