美味しい野菜を教えます!食育ソムリエ特集
JA管内には、現在13店舗の農産物直売所があり、その全ての直売所で生産者と消費者の架け橋として「食」と「農」のプロである「食育ソムリエ」が活躍しています。
今号の特集では、食育ソムリエの仕事や旬の野菜の保存方法、オススメレシピなどを皆さんにご紹介いたします。
食育ソムリエとは?
「食育ソムリエ」とは、日本協同組合連携機構(JCA)が認証し、全国のJAで取り組んでいる資格のことです。旬の野菜や果物などの見分け方やオススメのレシピ、長持ちをさせるための保存方法など「生産者」と「消費者」の架け橋となり、直売所の魅力をより多くの人に伝えるために日々尽力しています。
食育ソムリエの認証を得るためには、約半年間の養成講座と資格試験での合格が必要となりますが、農産物の生産や流通の仕組み、消費者とのコミュニケーションの仕方、食育活動に関する知識などより幅広い専門知識が求められ、まさに生産者と消費者を繋ぐ「食」と「農」のプロとして活躍しているのが特徴です。
食育ソムリエの活動について
JAいるま野の食育ソムリエは、消費者の方に直売所の魅力をPRするために「手作りレシピなどのPOP作成」や「試食の提供」、「JAいるま野公式LINEやHPなどのSNSを通じた情報発信」など多岐にわたって活動しています。
陳列棚に掲示してある手作りレシピのPOPは、食育ソムリエが「新鮮な野菜などをどのようにすれば美味しく味わってもらえるか」や「珍しい野菜を使った美味しいレシピを生産者と相談し魅力を伝えたい」など様々なことを考えながら作成しており、各食育ソムリエの想いが詰まったものとなっています。直売所に足を運んだ際は是非ご覧になってみてください。
また、JAでは情報共有や食育ソムリエ間の意識向上を目的に「食育ソムリエ定例会議」を開催しています。会議では各直売所での活動の共有やフィードバックを行い、互いに意見を出し合うことで、より魅力ある直売所づくりに努めています。
食育ソムリエの活動の根幹には「生産者に消費者のニーズを伝え、消費者には生産者の想いを伝えることで、相互理解を深める架け橋になること」そして「地元の新鮮な農産物を使った健康的で豊かな食生活を提案すること」があります。まさにJAの直売所にはなくてはならない存在なのです。
食育ソムリエが教える野菜の保存方法!
「サトイモ」を美味しく保存する方法
- 常温保存の場合は、土が付いた状態のままキッチンペーパーや新聞紙で包み、直射日光が当たらない風通しの良い場所で保存する。
- 長期保存の場合は、良く洗い皮つきのまま1つずつラップで包み冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存する。
常温保存は温度差の少ない場所で保存すると良い!
〈例〉北側の部屋や廊下、玄関など。
「カブ」を美味しく保存する方法
- カブの根の部分は1つずつキッチンペーパーなどで包み、保存袋に入れて野菜室で保存。
- カブの葉・茎部分は、塩茹でにして使いやすい大きさにカットし、冷凍保存袋に入れ冷凍庫で保存する。
葉を切り離さないと葉に栄養が行き、スが入ってしまうので、別々にして保存すると良い!
「ホウレンソウ」を美味しく保存する方法
- 短期保存の場合は、濡らしたキッチンペーパーで束ごと包み、ビニール袋などに入れ密閉し、立てた状態で野菜室で保存する。
- 長期保存の場合は、固めに茹でて水気を絞り、3~4cmの長さに切ったら使う分ごとにラップで包み、冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存する。
※袋に入っているものを購入した場合は、そのまま野菜室に入れてOK。
葉先がピンと張り濃い緑色のものが新鮮。乾燥に弱いので保存方法に注意すると良い!
「サツマイモ」を美味しく保存する方法
- 土が付いた状態のまま乾かし、新聞紙に1本ずつ包んで冷暗所で保存する。
- 水気をよく取とることが大事。寒さと乾燥にも注意が必要。
水が付くと腐りやすいので、冷蔵庫での保存はNG。室温で保存すると良い!
食育ソムリエが教えるオススメレシピ
ひじきとサトイモのお焼き
材料
- ひじき(乾燥) 10g
- サトイモ 4~5個
- サラダ油 少々
- A 塩 少々
- コショウ 少々
- 片栗粉 小さじ1
- B めんつゆ(2倍濃縮) 1/4カップ
- 水 1/2カップ
- 砂糖 大さじ2
- 生姜(すりおろし) 1かけ分
- 片栗粉 小さじ2
オススメポイントお好みで生姜を多めに入れるとごはんがより進みますよ!冷蔵で約3日、冷凍で約1ヶ月持つので作り置きにもピッタリ!
食育ソムリエ : 坂口 真佐里さん
(あぐれっしゅげんき村)
作り方
- 1ひじきは洗って40度のお湯につけて戻し、ざく切りにする。
- 2サトイモは水洗いした後、耐熱容器に入れてラップをして電子レンジで柔らかくなるまで3~4分加熱して皮を剥く。(大きさによっては時間を増やして竹串が通るくらいまで電子レンジで加熱する)。
- 3ポリ袋に2を入れて袋の上からめん棒などで潰し、1とAを加えて混ぜる。
- 43を取り出して4~6等分にし、小判型にまとめる。
- 5フライパンにサラダ油を入れて熱した後、4を入れ両面を焼き、混ぜておいたBを加えとろみがついたら全体に絡ませる。
- 6盛り付けたらお好みで刻んだ万能ねぎをのせて完成!
カブと柿の酢のもの
材料
- 柿 2個
- 小カブ(白カブでも可) 3個
- ほめられ酢(エーコープ商品) 150ml
(普通の酢を使う場合は、酢 150~200ml、砂糖 大さじ4~5、顆粒和風だし 小さじ1/2 、水 約150ml)
オススメポイント短時間で作れるのがポイント!旬の物同士を掛け合わせたサッパリとした酢の物。箸休めにいかがでしょうか?
食育ソムリエ : 本多 歩さん
(あぐれっしゅ日高中央)
作り方
- 1柿はよく洗い皮を剥いて薄いくし形に切る。
- 2カブもよく洗い、薄いくし形に切る。
- 3カブの茎を少し取り刻んでおく。
- 41~3をジップロックに入れ上から「ほめられ酢」を注ぎジップロックを閉じる。
- 520~30分冷蔵庫に入れ味が馴染んだら完成!