地元食材を使い、地産地消に取り組むレストラン
地元の食材をたっぷりと使用したレストラン。地元の方だけでなく、より多くの方にその魅力を知ってもらうべく、それぞれのお店が「こだわり」を持ち、皆さんに至極の逸品をお届けします。
今号の特集ではイタリアンや食堂、カレー屋といった個性豊かなお店をご紹介いたします。
厳選した旬の素材を使い、川越の伝統的な街並みの中で味わえる「非日常」がコンセプトのイタリアン。各地で研鑽を積んだ店主とパティシエの夫婦が優しく迎えてくれるアットホームな雰囲気が魅力的。
美味しいごはんを食べた「そのさき」へ。ごはんを食べると幸せな気持ちになり、自然と笑顔になりますよね。その気持ちを大切にした「そのさき食堂」はこだわり抜いた愛情たっぷりのたまごと、地場産の野菜をふんだんに使用したボリューム満点の1皿が味わえます!
アットホームな場所で、ほっとするような空間へご招待!お茶とカレーがマッチングした斬新なカレーをぜひ、ご賞味あれ!地元の野菜や食材にこだわった、「ごはんに合う日本式のカレー」を軸に様々な独創的で彩り豊かなカレーを堪能できるカレーライス専門店です。
川越市「Trattoria Caro(トラットリア カーロ)」
西武新宿線の本川越駅から徒歩約10分、大正浪漫夢通りの中にあるのは、旬と地元の食材にこだわるイタリアン「Trattoria Caro(トラットリア
カーロ)」です。営むのは川越市出身の川畑正和さん(46)。調理専門学校でフレンチを学び、渡仏や県内の飲食店での修行後、「素材の味を引き出す料理を作りたい」という思いから、入間市内のイタリアンで腕を磨きました。そして「地元川越でお店を開きたい」という夢が叶い、2011年に同店をオープン。店内は旬の味と地元食材を堪能できる料理を求め、多くの人で賑わっています。
食材には川越市の小野農園の野菜や日高市の加藤牧場の牛乳、毛呂山町の波田鶏園の卵など、地産地消に根差した地元食材を中心に使っており、新鮮野菜を求めてJA農産物直売所「あぐれっしゅ川越」にも足を運ぶこともあるとか。そんな川畑さんに地元食材の魅力を伺ってみると・・・「生産者との距離が近いからこそ、無農薬や有機野菜、レストラン用の野菜など、こちらが要望する野菜を作ってもらえたり、新鮮な牛乳や卵をいただけるのはありがたいですね。また、直売所には珍しい野菜も多く、量販店とは違い採れたてで味の濃い野菜が手に入るのは魅力です」と笑顔で話してくれました。
メニューは、メインの肉料理や魚料理に加え、パスタやピザ、前菜など様々な料理を提供。地域の食材を使ったオススメの品は以下の3品です。「温野菜の焦がしアンチョビソースがけ」は約15種類の新鮮野菜がのった豪華な一皿。焦がしたアンチョビの風味が癖になる女性客のリピーターも多い魅惑の一品です。「カルボナーラ」は生クリームを使わず、卵黄とチーズだけで仕上げるローマ風。良質な卵を使うからこそ素材の味をダイレクトに味わうことができる人気の品です。「こだわりプリン」と「こだわりバニラジェラート」には加藤牧場の牛乳と波田鶏園の卵を使用。互いが調和し、どちらの素材も欠けては作れない創業からのこだわりの逸品です。
常連客には農家やJA職員もいるというこのお店。小江戸川越散策の一つとして、旬と地元食材を堪能できるイタリアンを味わいに足を運んでみてはいかがでしょうか?
【住所】
川越市連雀町14-2 シャトー連雀 1A
【電話番号】
049-299-8959
【営業時間】
ランチ 午前11時30分~午後3時
(L.O.午後2時)
ディナー 午後5時30分~午後10時
(L.O.午後9時)
※不定休もあるため、ご来店の際はお問い合わせください。
【定休日】
火曜日、週で1日不定休
【駐車場】無(近隣にパーキング有)
坂戸市「そのさき食堂」
東武越生線の西大家駅から車で約4分。坂戸市と日高市の境目にある「そのさき食堂」は、2023年の12月にオープンした、武藤養鶏場が経営するこだわりのたまごが堪能できる食堂です。入り口にある可愛らしいたまごの絵と、店内の「マリンライト」が柔らかで温かみのある雰囲気を醸し出します。営むのは武藤修一さん(47)。武藤さんは25歳の時に祖父が開業した現在の武藤養鶏場に就農して22年目。採卵鶏を5000羽飼育しており、自然に近い環境でストレスをかけずにのびのびと育てています。特に飼料にはこだわっていて、漢方やビール酵母などミネラルが豊富なものを食べさせ、濃厚でコクのあるたまごになるように愛情を込めて育てています。
武藤さんが「そのさき食堂」をつくりたいと構想を練ったのは約13年前。「農家はお客様の喜ぶ姿を見ることが一番の励み。それなら自分たちで食堂をつくり、ダイレクトにお客様の声を聴ける環境をつくろう」と思ったことがきっかけです。「ありがたいことに周りからの協力もいただけたので、ここまで来ることができました」と語ります。「美味しいごはんを食べて、笑顔になってほしい。笑顔になるだけではなく、その先の幸せな気持ちになってほしい」。そんな願いと想いをこめて、「そのさき食堂」と屋号を決め、妻の佳代さんと一緒に元気に営業しています。
おすすめメニューは、採れたて新鮮たまごだからこそ楽しめるフワッと食感が魅力の「懐かしオムライス」と、ボリューム満点でおなかと心をわし掴みする「スコッチエッグ定食」です。釣り好きの店主の釣果によっては魚の天ぷらもメニューに登場。数量限定なのでお早めに。料理はどれも写真映えもするので、視覚と味覚の両方で楽しめますよ。他にも野菜は地場産のものを使い、食器も料理ごとに違う物を買い付けるなど、こだわりがたっぷりと詰まった「そのさき食堂」。皆さんも美味しい料理を食べた「そのさき」の、幸せな気持ちを一緒に共有しませんか?
【住所】
坂戸市多和目139-1
【電話番号】
090-6191-6400
【営業時間】
午前10時~午後2時
(L.O.午後1時45分)
※デザートは予約制、前日までにご予約ください。
【定休日】
月曜日、木曜日
【駐車場】12台
狭山市「狭山カレー工房 りとるほっと。」
西武新宿線の新狭山駅の南口から徒歩で約10分。住宅街に突如現る大きなヤシの木が見えてきたらもうすぐです。「狭山カレー工房 りとるほっと。」は気さくな店主の奥冨康之さん(50)と笑顔満点の美由紀さん(46)夫妻が営むカレーライスの専門店で、埼玉に居ながらハワイに迷い込んだかのような雰囲気を味わえます。
店主の康之さんは、狭山市生まれ、狭山市育ち。カレー屋を開業するにあたって「地産地消だけでなく、カレーを通じて狭山茶の魅力を伝え、多くの方に消費してもらう『多消』が大切」との想いから、お茶を使ったメニューを考案。「お茶は元々薬膳にも使われるハーブのような役割があることから、スパイスを多量に使用するカレーとの相性は良いと考え、掛け合わせることに抵抗はなかった」と語ります。ほうじ茶や狭山茶をパウダーにして加えることで旨味も凝縮され、カレーの醍醐味であるコクを引き出す役割を担っています。
さて、皆さんは「カレー」・「ハワイ」と聞いて、疑問を抱いた方もいると思います。「狭山カレー工房 りとるほっと。」は「小さな場所で、ほっとするような場所を提供したい」という想いから、落ち着ける空間づくりをする上で康之さんが「埼玉県は海がないから、海に憧れを抱いている」「海といえば、のんびりとした心地よい雰囲気のハワイだ!」と思ったことがきっかけ。ウクレレやサーフボード、ハイビスカスなどで店内を装飾し、ハワイアンミュージックが流れる空間は、ほっと一息、鼻歌を歌いたくなるような和やかな気持ちになること間違いなしです。
おすすめメニューは、地元のほうじ茶と狭山茶のカレーが両方楽しめる「グルメカレー&狭山茶カレー」と「ポークカレー&狭山茶カレー」。グルメカレーは国産豚ひき肉やほうじ茶で仕上げたカレーで、お子さまでも食べられる人気のカレーです。「ポークカレー&狭山茶カレー」は、同じくほうじ茶を使用し、ポークカレーのゴロっとホロっとお肉が楽しめるカレーと、狭山茶カレーの抹茶ラテのような緑色が特徴的。狭山茶カレーは狭山茶がなんと1食で湯呑約1杯分に相当する量が入っているそう。他にも地元の野菜を使用した愛情たっぷりカレーや、独創的なカレーを堪能できますよ。リピーター続出のやみつきカレーをぜひ、ご賞味あれ!
【住所】
狭山市加佐志59
【電話番号】04-2968-3573
【営業時間】
ランチ 午前11時30分~午後2時(L.O.午後2時)
ディナー 午後6時~ 8時30分(L.O.午後7時45分)
※ディナーは金曜日と土曜日のみの営業です。
※ご予約優先のため、ご予約がない場合はお待たせする場合があります。
【定休日】
火曜日、第1・第3水曜日
【駐車場】6台