10月22、23日にさいたま市や三芳町、狭山市で「関東ブロック指導農業士研究会」が開催されました。関東ブロック指導農業士の各県の代表ら156人が参加し、地域農業の課題に関して意見を交わしました。
22日は、さいたま市で農業ジャーナリストの小谷あゆみさんが講演した他、県内の指導農業士3人からの事例紹介も行われました。
23日には、現地視察として世界農業遺産に認定された「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が実践されている三芳町を訪問した他、狭山市にあるJAが運営する農産物直売所「あぐれっしゅげんき村」も視察し、地域農業への理解を深めました。
狭山市の株式会社かにやが販売する、日高市のブランド栗「高麗川マロン」を使用した、和栗のテリーヌ「栗匠 高麗川ブラウン」が好評です。素材の良さを最大限に引き出した逸品で、同社の公式オンラインショップなどで数量限定の予約販売を行っており、既に予約が殺到しています。
「高麗川ブラウン」は「高麗川マロン」の中でも雑味が少ない「国見」と、しっかりとした味わいが特徴の「大峰」を贅沢に使用しています。
同社の水村真太郎代表取締役は「素材本来の良さを活かすことに苦労したが、申し分のない仕上がりとなった。こだわり抜いた逸品をぜひ堪能してもらえたら」と話しました。
日高市ぽろたん研究会は10月12日と13日の両日、日高市のJAいるま野農産物直売所「あぐれっしゅ日高中央」で渋皮が簡単にむける栗「ぽろたん」をブランド化した「日高ぽロン」を販売しました。0度の冷蔵庫で約1カ月間じっくりと熟成させた「日高ぽロン」は甘みが増し、味も凝縮されています。当日は揚げ栗の販売も行い、「ほくほくで甘みが強く、塩加減も丁度良い。つい食べ過ぎてしまう」と好評。早朝から行列ができ大いににぎわいました。
同研究会の梅澤三子会長は「常連の方も多いので、これからも甘くておいしい栗をお届けできるよう、生産者同士頑張りたい」と笑顔で話しました。
入間市の埼玉県茶業研究所で10月1日、7月に開催された「第51回関東ブロック茶の共進会」に出品した茶の入札販売会が行われました。最高価格は「荒茶・普通煎茶」が1キロ10万円、「荒茶・深蒸し煎茶」は同20万円、「仕上げ茶・普通煎茶」は同10万円で、いずれの部門も最高位の農林水産大臣賞を受賞した茶が最高価格で落札されました。
来場した茶商は「今年は茶摘みの時期が難しかったが、生産者の技術と努力の
入間市の埼玉県茶業研究所で10月30日、7月に開催された「第51回関東ブロック茶の共進会」の褒賞授与式が行われました。最高位の農林水産大臣賞には、荒茶(普通煎茶)の部で西澤陽介さん(入間市、入間茶研究会)、荒茶(深蒸し煎茶)の部でヤマサ鈴木園・鈴木昭宏さん(静岡県御前崎市)、仕上茶(普通煎茶)の部で新井真一郎さん(所沢市、所沢市茶業協会)が受賞し、それぞれ表彰状を受け取りました。
授与式では、同共進会会長を務める大野元裕埼玉県知事の代理として県農林部の竹詰一副部長があいさつした他、入賞茶の展示も行われました。
三富地域農業振興協議会は10月5日、狭山市市民交流センターで「農」と里山シンポジウムを開催し、県内外から約160人が参加しました。
NPO法人「里山
また、パネルディスカッションでは、寺川さんが有識者と「魅力ある里山をつくるには」をテーマに里山に関わる人々を増やす方法や課題などについて意見を交わしました。
JAいるま野は10月26日、川越市のJA広域営農センターで畑作農機展示会を開きました。311人の組合員が訪れ、メーカー24社が畑作の農機を展示しました。湿田に強く、硬い
JA購買課の高橋晴夫課長補佐は「農業機械は生産性の向上や規模拡大などに不可欠な必需品。引き続き、組合員のニーズに合った商品の提案を行い、農業全体のサポートをしたい」と意気込みました。
JAいるま野越生支店梅部会は10月22日、越生支店で「第38回梅干し品評会」を開きました。今年は部会員が、同町のブランド梅「越生べに梅」をはじめ、「南高梅」、「十郎」など45点を出展。最高位の埼玉県知事賞は同町の福田行男さんが受賞しました。
同町や川越農林振興センター、JAなどの審査員が、形状や肉質、食味などをそれぞれ入念に審査しました。
審査委員長を務めた同センターの磯田祐一技師は「今年の梅は不作ということもあり厳しい環境であったが、出品された梅干しは甲乙つけがたい出来栄えだった。生産者の長年蓄積された技術の
三芳町で9月から10月上旬まで、伝統農法「武蔵野の落ち葉堆肥農法」を続ける「三富新田」をモチーフにした作品展「ぼく・わたしの三富新田!」が開かれました。夏休みの自由研究として同町の小中学生から作品を募集し、三富新田の風景や
同町観光産業課の清水大輝さんは「この取り組みを通して、児童には三富新田の地割や伝統農法である『武蔵野の落ち葉堆肥農法』に興味を持ってもらえれば幸いだ」と話しました。
JA農産物直売所「あぐれっしゅふじみ野」で10月22日、埼玉県出身の俳優で、JAいるま野広報大使を務める新原泰佑さんによるYouTube公開収録イベントが行われました。
同イベントは、JAいるま野公式YouTubeの「JAいるま野広報大使 半日店長体験」の一環。当日は、新原さんが半日店長として、開店準備等の作業を体験した他、キッチンカーでおにぎり販売の手伝いなどを行いました。
来場者は「新原さんを間近に見ることができて良かった。JAの農産物の魅力を感じることができて良いイベントでした」と話し、会場は大いに盛り上がりました。
越生町のシェアキッチン「梅凛caffe」ではシェフとメニューが日替わりで、様々なお店を楽しむことができます。その一つ「親父のランチ」では、日高市の寿司職人の柳澤浩行さんが握る野菜寿司を堪能できます。
「親父のランチ」ではA・Bの2種類のランチを楽しむことができ、毎月変わる旬の野菜寿司の他、旬の魚を使った丼ものや、甘味なども味わえ、県外から訪れる客も多く、人気を集めています。
柳澤さんは「地場産の新鮮な野菜を使用し、素材の良さを活かした寿司を握っている。こだわりの逸品をぜひ堪能してもらいたい」と笑顔で話しました。
「親父のランチ」は毎月第三木曜日に営業。予約をするとスムーズに入店できます。
JA管内の特産品、サトイモの収穫が最盛期を迎えています。埼玉県はサトイモの収穫量が全国1位、JA管内は主産地として知られており、ねっとりした舌触りと上品な味わいなどが特徴で市場からも高い評価を得ています。
JAいるま野野菜一元共販連絡協議会さといも部会の山下真司部会長は「JA管内では、先祖代々の土地で採れた種芋を使い、栽培している農家も多い。猛暑を乗り切り、旬を迎えたサトイモを多くの人に楽しんでもらいたい」と話しました。
収穫のピークは12月下旬まで続き、京浜市場や県内市場を中心に出荷されるほか、JA直売所などでも購入することができます。
旬を迎えたサトイモを収穫する山下部会長(右)ら