ホウレンソウべと病は、毎年発生が確認されています。
発生後では防除が難しいため、以下の点に注意して発病を未然に防ぎましょう。
葉の表面に境目が不明瞭な淡黄色~淡緑色の不整形な病斑が、葉の裏には灰色でビロード状のカビが見られます(図1、2参照)。
べと病は、主に被害株や前作の発病残渣が伝染源となり、感染・発病します。
べと病菌には、病原性の異なる種類(レース)があります。新しいレースが次々と出現するため、それまで抵抗性を持つ品種でも発病する事例が認められています。
べと病菌は平均気温が8~18℃で湿度が高いと多発します。冷涼な春や秋に降雨や曇天が続くと発生しやすく、多湿となりやすいトンネル栽培でも発生がみられます。
また、密植や多肥栽培による軟弱な生育で発病が多くなります。
耕種的な防除対策と薬剤防除が重要です。
発病の恐れがある場合には、は種前に粒剤を施用し、生育期には予防散布しましょう。(表1)
レース抵抗性のみに頼ることなく、発病前に予防散布することが重要です。
農薬の名称 | 使用時期 (収穫前日数) |
使用量 希釈倍数 |
使用回数 | FRAC コード |
ユニフォーム粒剤 | は種前 | 9kg/10a | 1回 | 11,4 |
クプロシールド ※「野菜類」で登録あり |
― | 1000~2000倍 | ― | M01 |
ランマンフロアブル | 3日 | 2000倍 | 3回以内 | 21 |
ピシロックフロアブル | 前日 | 1000倍 | 2回以内 | U17 |
農薬を使用する際は必ずラベルを確認し、農薬の飛散防止に努め、使用履歴を記録しましょう。
埼玉県農業大学校では、令和7年度入学生を募集します。同校では、農業及び関連産業の担い手としての実践力を養うため、生産から経営、流通等の一貫した学習を行います。各種資格・免許取得の機会があります。通学困難な方は寮に入ることも可能です。
●推薦入試 令和6年10月29日
出願期間 10月1日~10日
●一般入試
2年課程 令和6年11月28日出願期間 11月1日~10日
1年課程 令和7年1月9日出願期間 12月10日~20日
願書や募集案内は、川越農林振興センターや各市町農政担当課のほか、埼玉県ホームページからも入手が可能です。
川越農林振興センター
農業支援部
TEL:049-242-1804