JAいるま野の子会社の取り組み
~いるま野サービス~
いるま野サービスは、「安心と潤いのある生活の創造をめざして」を理念に、葬祭事業やプロパンガス・メンテナンス・給油所事業、不動産賃貸管理事業、損害保険事業など、地域に根差した多岐にわたる事業を展開しています。
株式会社 いるま野サービス 会社概要
□所在地 | 入間市小谷田4-6-11 TEL / 04-2941-6231(代) |
□ホームページ | いるま野サービス ※クリックで別サイトが開きます |
□創立年月日 | 1986年(昭和61年)7月1日 |
□資本金 | 4,500万円(授権資本1億円) |
□代表取締役会長 | 石森 義朗 |
□代表取締役社長 | 加藤 裕弘 |
□従業員 | 127人(令和6年6月1日現在) |
□事業内容 | 葬祭事業(自社直営式場4施設:坂戸市内、富士見市内、所沢市内、狭山市内)、プロパンガス事業、メンテナンス事業、給油所事業、不動産賃貸管理事業、損害保険代理店事業 |
葬祭事業
葬祭事業は、1986年の設立当時から行っている、いるま野サービスの主要事業です。現在、JAいるま野管内全ての地域で年間約1500件の葬儀施行と仏具・墓石等の販売、法事等のサポートをしています。
平成30年には、更なる利用者サービスの向上と業務の合理化等を目的に、川越・東部・北部地域を担当する第1葬祭センター(川越市)と入間・狭山・西部・所沢地域を担当する第2葬祭センター(飯能市)の2拠点体制を整備し、年中無休で葬儀の対応を行っています。
直営式場は、平成22年にオープンした「せせらぎホール坂戸」をはじめ、「富士見」「所沢」「狭山」の計4ヶ所。せせらぎホール坂戸は令和3年度に改装を行い、リニューアルオープンしました。各式場には安置室を完備しており、24時間受け入れ可能な体制を整えています。令和6年度は一般貨物自動車運送事業の許可を得て、せせらぎホールでの葬儀を中心に霊柩運送事業の一部を自社で行い、利用者への更なるサービスの向上を目指します。
また、「せせらぎ倶楽部」という会員制度があり、入会金や年会費は無料。入会すると式場使用料無料といった特典(※)から、他事業や地域の提携店における特典の充実を図っています。
※せせらぎ倶楽部 会員特典
- 特典①ご葬儀施行時のお値引(上限3万円)※一部ご利用いただけない式場・プランがございます。
- 特典②せせらぎホール使用料(10万円)無料
- 特典③芳野給油所ガソリン(ハイオク・レギュラー)が現金価格より3円/リットル引、ポリマー洗車が500円引き
- 特典④ガス器具購入特典として、お見積り金額より10%のお値引(キャンペーンは除く)
- 特典⑤エアコンクリーニング特典として、お見積り金額より5%のお値引 ※個人住宅に限ります。
- 特典⑥4ヶ所のせせらぎホール(坂戸・富士見・所沢・狭山)を中心に様々なイベントを開催。
- 特典⑦優待提携店で会員証を提示すると様々なサービスが受けられます。
※内容は、予告なしに変更する場合があります。新規入会など詳しくは、お近くの店舗または、TEL/04-2941-6231(代)までお問い合わせください。
プロパンガス・メンテナンス・給油所事業
川越店(川越市)と西部店(飯能市)の2店舗では、災害時に強いと言われるプロパンガス事業を展開し、LPガスの供給をはじめ、ガス器具・石油機器の販売・修理等を行っています。ガス機器を安心してご利用いただくため、担当者が定期的に訪問し保安点検を行っており、訪問時にキッチンや浴槽に関するご相談を頂くことも多く、貴重なコミュニケーションの機会として大切に取り組んでいます。
令和4年度からは新規事業としてエアコンクリーニングを開始し、暑さが本格化するこの時期に多くのご依頼を頂いています。
また、JA―SS芳野給油所(川越市)では、フルサービスによる給油方式でガソリンの販売・洗車等のサービスを行っています。オイル交換やタイヤ交換等もメーカー認定資格を取得したスタッフが対応しており、ご家庭の暖房機器や営農用の灯油・軽油の配達サービスも好評です。
不動産賃貸管理事業
不動産賃貸管理事業では、主にアパートやマンション、月極駐車場といった賃貸管理、リノベーションの提案等を行っています。
業務内容は、募集活動と契約締結、物件管理など多岐に渡ります。物件紹介時には年齢や性別、職業等、様々なお客様に対し、望まれる生活環境や趣向を汲み取り、それぞれに合った物件を紹介します。また、利用開始後も不具合や要望等を丁寧に対応することで、利用者とオーナーの良好な賃貸関係が保たれるよう取り組んでいます。
令和6年度より退去に伴うリフォーム時のエアコンクリーニング・管理駐車場の除草作業の内製化を行う事で、更なるサービスの向上を目指します。
損害保険事業
共栄火災海上保険(株)、(株)chubb損害保険、東京海上ミレア少額短期保険(株)の代理店として、組合員や地域の方々に快適な暮らしを支援する保険の代理店業と、保険のコンサルティングを行っています。
≪取り扱い商品例≫
①JA安心倶楽部
仕事・レジャー・趣味など日常生活において、ケガをされた場合に日本国内外を問わず24時間補償する「JA組合員とそのご家族専用」の傷害保険です。
②JA自転車倶楽部
自転車事故による相手への賠償やご自身のケガに備える保険。埼玉県では、自転車事故を起こした際の被害者救済と加害者の経済的負担の軽減を図るため、自転車保険の加入が条例で義務化されています。
③ニーズに応じた保険各種
火災保険・ゴルファー保険等、ご自身やご家族、財産、第三者に対する賠償など生活上のリスクに応じた、多種多様な保険を取り扱っています。現在加入している保険内容の確認や相談・見直し等も対応しております。
~いるま野アグリ~
いるま野アグリは、「風薫る緑豊かないるま野大地にアグリの実り」を社是に、地域農業の振興と持続的な農業発展のため、農業支援、優良農地の維持、多様な担い手の育成と規模拡大農家への支援を目的に事業を展開しています。
株式会社 いるま野アグリ 会社概要
□所在地 | 富士見市みどり野北76 TEL / 049-254-3119(代) |
□ホームページ | いるま野アグリ ※クリックで別サイトが開きます |
□創立年月日 | 2006年(平成18年)11月27日 |
□資本金 | 5,110万円(授権資本7,600万円) |
□代表取締役社長 | 加藤 榮壽 |
□代表取締役専務 | 佐伯 朋夫 |
□従業員 | 15人(令和5年4月1日現在) |
□事業内容 | 農作業の受委託事業、農産物の生産・販売事業、苗の生産・販売事業、新規農業就農者の育成事業 |
設立までの経緯とその事業
JA管内の農業は、従事者の高齢化と兼業化が進み、担い手不足による有休農地の拡大は水田地帯のみならず畑作地帯まで広がり深刻な問題となっています。
このような状況下の中、JAの役割として、管内の水田・畑作・中山間地域の農業の継続的発展のため、用地の維持管理および農業経営を目的としてJA出資型農業法人「いるま野アグリ」が設立されました。
同社の事業は主に以下の3つに分けられます。
①農作業の受委託事業
②農産物の生産・販売事業
③苗の生産・販売事業
この他にも、新規就農希望者へ研修を実施し、地域農業の担い手の育成を図る「新規農業就農者の育成事業」やJAグループの職場研修・視察等の受入などを通じて自然の大切さや農業と食の役割を次世代に伝えることで、地域農業の維持・発展に努めています。こうした働きが評価され、2023年の埼玉農業大賞の地域貢献部門では大賞を受賞しています。
農作業の受委託事業
生産支援のため、組合員から農作業の全作業および一部作業を受託し、農地の維持・管理を行っています。また、同社のほか管内に9つある農作業受託組織や認定農業者らとも連携し、農作業の受委託作業も行なっています。
表1:アグリの主要作物の作付け状況
(単位:ヘクタール)
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | ||
水稲 | 受託面積 | 15.9 | 21.4 | 24.0 | 21.9 | 23.8 |
直営面積 (うち飼料米) |
18.6 (11.6) |
14.7 (11) |
15.5 (12.2) |
14.1 (9.2) |
11.2 (8.9) |
|
合計 | 34.5 | 36.1 | 39.5 | 36.0 | 35.0 | |
小麦 | 受託面積 | 1.0 | 2.5 | 5.3 | 5.7 | 5.3 |
直営面積 | 22.3 | 30.5 | 26.5 | 24.6 | 23.5 | |
合計 | 23.3 | 33.0 | 31.8 | 30.3 | 28.8 | |
大豆 | 受託面積 | 3.4 | 3.9 | 4.1 | 5.6 | 5.6 |
直営面積 | 19.4 | 17.1 | 17.3 | 14.8 | 11.8 | |
合計 | 22.8 | 21.0 | 21.5 | 20.4 | 17.5 |
農産物の生産・販売事業
水稲・小麦・大豆を中心に新たな農作物の生産にも取り組みながら、JAに出荷を行っています。
水稲では、JAいるま野東部米生産組合と連携・協力し、農作業の省力化や低コスト化につながる栽培技術の確立や普及に努めています。そのひとつとして挙げられるのが水稲種子の「鉄コーティング作業」です。鉄コーティングした種子は、圃場に
小麦の主力品種は国産小麦「ハナマンテン」。JAが行政やJA全農などと協力し、2009年から本格導入している品種で、県内ではJA管内を中心に生産されています。厳しい圃場審査や生産物審査会、農産物検査を経ることで品質と収量性は抜群。パンや麺に加工すると、豊かな風味とモチモチとした食感が楽しめます。
水稲、小麦に続く主要作物が「大豆」です。2015年から産地交付金を受け、大豆の生産に注力。富士見市を中心に、川越市、鶴ヶ島市、所沢市、日高市などで生産され、作付面積も年々増加しています。品種は主に「里のほほえみ」。収穫した大豆はJAに出荷し、加工会社などに販売。しょうゆやみそ、豆腐などに加工されています。
苗の生産・販売事業
農産物の生産・販売事業に並ぶ主要事業の一つが、苗の生産・販売事業です。同社では、大型硬化ハウス2棟と育苗ハウス12棟を所有。このハウスで水稲苗と年2回野菜苗の生産を行なっています。
水稲苗は4万枚以上、野菜苗は1万4000枚以上と苗の生産実績は、年々需要が高まってきています。同社では、組合員からの「もっと多くの品種・品目を」という声に応え、生産体制を強化。春夏野菜苗は、10品目、35品種分を供給するまでになりました。品質の向上にも力を入れており、知識と経験を重ねたスタッフが日々研鑽に努めています。
省力化の推進
同社では、スマート農業を活用し、農作業の省力化に向けて圃場での実証実験なども精力的に行っています。
圃場管理をデジタル化し、リアルタイムで情報を確認できるクラウド型の営農管理システム「Z―GIS」の活用や土壌センサー搭載型の可変施肥田植え機の導入など多岐にわたるスマート農業を活用し、農業作業の省力化や生産コストの削減などに尽力しています。