地域の農家さん紹介

人の健康を第一に考えた野菜づくり
何事も目的と拘りを持って、チャレンジ精神で突き進むことで見えてくる真実がある
坂戸市森戸 須田 秀道 さん

自作の油彩画「登一ちゃんの田かき」国内外でも評価されました。

――就農から現在までの状況をお聞かせください。

現在、約50アールの面積で自作野菜用農園と貸し出し用農園を経営しています。トマトを主要作物とし、他にもナスやキュウリなど20品目以上の野菜を栽培しており、収穫した野菜は自分で一から手作りして建てた「須田チャレンジ農園」で販売しています。
自動車関係の会社を58歳で退職後、就農して11年目になります。先代が農家であったこともあり、退職後は自分も農業をやろうと思い、休耕地を有効活用し、地域の園芸文化の発展に努めてきました。
当初は小規模でスタートした農園も、今では第1農園から第4農園まで規模を拡大。「食の安全・安心」をテーマとして掲げ、農薬と化学肥料を使用せず有機堆肥を使用することに拘りを持っています。

貸農園の皆さんと「農園長」須田さん。活気に溢れ皆で楽しく栽培しています。

――今後の目標について教えてください。

野菜の販売を消費者と生産者の交流の手段にしていくことと、自作の農作業風景の絵を通じて海外にも日本の農業への関心を持ってもらいたいです。
14歳から始めた油絵は、フランスのル・サロン展入選や太陽美術展で県知事賞を受賞することができ、農作業風景を描いた作品も多く出展しています。油絵を描くことで磨いてきた「鋭い感性」と「巧みな表現力」を野菜作りにも活かしたいと考えています。消費者に対して野菜は単なる商品ではなく、生産者が乗せた想いを届けることによって、交流のきっかけになれば嬉しいです。今後も何事にも拘りを持ち、自身が成長し続ける為に活動し、貸し出し農園の方々の人間性の向上にも役立てていければ良いと思います。