水稲の穂肥施用について

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川越農林振興センター
農業支援部
TEL:049-242-1804

水稲の穂肥は、籾の充実を促進するために行うもので、タイミングと、施用量が重要です。
次のことを参考に、適期・適量の施用をお願いします。

1 施用時期の目安

幼穂長の測定

適切な時期に穂肥を行うために、幼穂の長さを測定します。
生育が中庸な3株を選び、1株から草丈の長い2、3本の茎を株元から引き抜きます。
根元から葉の方向へ、よく切れるカッターで葉身の真ん中を切り裂きます。
幼穂の長さを計測します。(下図参照)幼穂の長さが、「コシヒカリ」では10~15mm、「彩のきずな」では1~2mmの頃が穂肥を与えるタイミングになります。(下表参照)
幼穂長は気温によって変動しやすいので、こまめに計測し、施用時期が遅れないようにしましょう。

品種 出穂時期 幼穂長 葉色
コシヒカリ 出穂20日前 10~15mm 3.5~4.0
彩のきずな
彩のかがやき
出穂25日前 1~2mm 3.5~4.0

2 穂肥の施用量について

ヨードカリ反応

完全に展開している上から3枚目の葉鞘を丁寧にむき、手で揉むか木づちでたたいて組織をつぶします。ヨードカリ液に入れて染色し、葉鞘の染色割合を確認します。
葉鞘全体の長さに対し、ヨードカリ液で染まった長さ(染色率)をパーセントで計算します。
ヨードカリ反応と葉色から施用量を決定します。(下表参照)

品種 葉色 染色率(%) 窒素施用量(kg /10a)
コシヒカリ 4.0 50 1.2~1.5
3.5 55 1.5~1.7
3.0 60 1.6~1.8
65 1.6~2.2
彩のきずな
彩のかがやき
4.5 50 1.8~2.5
55 2.0~2.2
4.0 60 2.2~2.7
3.5 60 2.7~3.2

3 穂肥診断をしましょう

季節予報によると今夏も高温になるとの予想がされております。
充実した実りのために、ぜひ穂肥診断を行ってみてください。
なお、各地区で穂肥講習会を開催しますので、ご参加ください。