地域の農家さん紹介

必要とされる野菜と会社をつくる
新しいことに目を向け、日々奮闘する若手農家
日高市旭ヶ丘 道谷 淳史 さん

キュウリの苗の生育確認。立派に育つように丁寧に確認していきます。

――就農から現在までの状況をお聞かせください。

現在、年間約10ヘクタールの面積にネギやトウモロコシ、サツマイモなど多品目の野菜を栽培しており、農産物はJA農産物直売所「あぐれっしゅ日高中央」や「高萩南農産物直売所」などに出荷しているほか、一部はネット販売も行っています。
高校を卒業後、就農して21年目になります。20歳のとき、農家の父が病に伏したことを転機に、自分自身で一から考えて農業に真摯に取り組むようになりました。今では規模を広げ、両親と妻に加え、社員やパート、福祉事業所からのお手伝いの方とともに農業に勤しんでいます。どんな人でも働きやすい環境を整え、効率良く農業に取り組めるように、様々な事柄に関心を向けることを心掛けています。

ニンジンの梱包作業。一つひとつ丁寧に袋詰めしていきます。

――農業を始めて良かったことを教えてください。

私が農業を始めて良かったことは「色々な人と繋がりが持てたこと」です。現在、私は青年部に所属しています。先輩の農家からは専門的な知識を教えてもらい、後輩の農家には自分の経験をもとにしたアドバイスを送るなど、農家同士の交流と情報交換の場として重宝しています。また、私は農業は健康でいることができる源だと思っています。定年がなく、本気で取り組めば、その分、地域や社会に必要とされる存在になれる。自分自身の生きがいとして農業を始めて良かったと感じています。
今後は、自分の子どもに「農業は魅力的な仕事」だと思い、仕事として選んでもらえるような農家を目指して、これからも努力していきたいと思います。