JA牛部会は12月1日、川越市のJA広域営農センターで「乳質改善に向けた実践策」の研修会を行いました。部員とJA職員ら15人が参加。全農さいたまの三浦道三郎獣医師が講師を務めました。
同獣医師は、乳質改善に関わる要因としてあげられる環境改善や乾物摂取量、栄養管理など、資料を基に分かりやすく説明しました。
同部会の時田裕部会長は「現在の酪農家は、経済的に厳しい状況であるが、この研修を機にもう一度牛の体調管理を徹底し、生産性の向上に努めていきたい」と話しました。
女性農業者団体鶴ヶ島市のひまわり会は12月1日、サフランの雌しべの摘み取りを行いました。同会は、約4アールの面積にサフランを栽培しています。
サフランは雌しべを乾かして香辛料や着色料に使い、西洋料理には欠かせない原料です。同会は8軒のサフラン生産者で構成された鶴ヶ島サフラン研究会に所属し、研究会の今年の収量は、約240グラムを見込んでいます。同会の会長を務める比留間由美子さんは「自宅でもサフランティーなどで堪能してほしい」と話しました。市によると、市内外約10店舗の料理店でサフランを使用し、「サフラン・タペストリー」が目印です。
JA管内のホウレンソウの出荷が最盛期を迎えました。需要期の年末年始に向け、12月26日から31日までに約2.2万ケース(1ケース5キロ)が出荷されました。主要産地の一つ、川越市のJA川越第一共販センターでも26日だけで、約2400ケースが出荷され、敷地内は多くの段ボールで埋まりました。
JA管内のホウレンソウは葉肉の厚さが特徴で、平束での荷作りにも力を入れているため、市場などから高評価を得ています。
JAいるま野野菜一元共販連絡協議会ホウレンソウ部会の村田智哉さんは「土壌管理を適切に行ったことで病害虫もなく品質や収量は良好だ」と笑顔で話しました。
昨年7月に世界農業遺産に認定された「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の認定記念式典が川越市で開かれ、農業従事者や自治体など約180人が参加しました。
式典では、同農法のシンボルとなるロゴマークが発表され、全国122点の応募の中から、所沢市の高田光雄さんの作品が選ばれました。また、記念講演では、公益財団法人地球環境戦略研究機関理事長などを務める武内和彦氏が「武蔵野の落ち葉堆肥農法と世界農業遺産」をテーマに「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の特徴などについて講演しました。
林伊佐雄三芳町長は「今後も麗しき里山を未来の子ども達に継承していくために活動していきたい」と話しました。
JA管内の特産品、サトイモの出荷が最盛期を迎えました。正月用の食材として需要が高まる年末に向け、12月15日から22日までの8日間で約10万ケース(1ケース10キロ)を出荷しました。狭山市のJA狭山共販センターと併設するJAさといも選果場では、朝から生産者のトラックが長い列を作り、15日だけで約1.4万ケースが出荷され、敷地内は多くの段ボールで埋まりました。埼玉県は、サトイモの産出額(生産農家の粗収益)が全国1位。JA管内は主要な産地として知られ、良質堆肥の継続的投入や緑肥栽培による土作りによって生まれる独特の「ねっとり感」や「イモの白さ」などが特徴で、市場からも高評価を得ています。JA第三営農販売センターの塩野康夫課長は「猛暑の影響で生育が心配されたが、生産者が
JA宮町支店運営委員会は12月12日、地域貢献活動として特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の周知と駆除を行いました。組合員や県川越農林振興センター、農薬メーカーら51人が参加し、適切な駆除と、拡大抑制への注意喚起を徹底しました。
同生物は、ちぎれた茎が水路などを通じて一度農地に侵入すると、繁殖力が強く根絶は難しい特性を持っています。
当日は、県川越農林振興センターの指導のもと、同市内の
同運営委員会の渋谷博委員長は「特性について十分に理解できた。引き続き駆除と防除に努めたい」と話しました。
千葉県の千葉家畜市場で11月15日から16日にかけて、関東地区ホルスタイン共進会が開催されました。乳牛改良増殖の推進と、堅実な酪農業の発展を目的として関東ホルスタイン改良協会が主催した同会には、関東1都6県の酪農家が愛情と丹精を込めた優秀なホルスタイン種が一堂に会しました。
当日は88頭が出品され、日高市の加藤牧場がお産を経験した経産(30カ月以上36カ月未満)の部門に出場し、3歳シニアの部で3位を獲得しました。寺田治社長は「全国的に牛乳の消費が減っている中で、愛情を込めた牛をみていただき乳牛の良さを知ってもらえて良かった」と話しました。
富士見市で収穫された米「彩のきずな」を使った純米吟醸酒「縄文海進」が12月中旬から2300本限定で販売しています。同酒は原料にJAいるま野東部米生産組合が生産した米を使用しており、淡麗辛口ですっきりとした味わい、果物のような甘い香りが特徴です。
商品は、720ミリリットル入りが1本1250円(税込)、1.8リットル入りが1本2370円(税込)。縄文海進販売店の会に加盟する市内15の酒店をはじめ、JA農産物直売所「あぐれっしゅふじみ野」や「いるマルシェ」などで販売しています。
同会の田坂佳宏会長は「縄文海進の魅力をより広くPRできるように今後も活動を続けたい」と話しました。
JA越生支店柚子部会は12月、うめその梅の駅(越生休養村センター)と東武池袋駅構内、JAあぐれっしゅふじみ野でユズの販売会を開きました。
越生町のユズは、収穫量と出荷量は県内随一を誇っています。また、ワインやジャム、ようかんなど同町のユズを使用した加工品も多くあります。
訪れた客は「楽しみにしていた。毎年、都内の友人に贈ると喜ばれる。自分でも薬味や砂糖漬けにして味わいたい」と笑顔で話し、同部会の宮崎幸男部会長は「ユズの美味しさをよりPRし、香りを堪能してほしい」と話しました。
JAは11月下旬から12月上旬にかけて、1月2日・3日に開かれた「第100回東京箱根間往復大学駅伝競走」に出場したJA管内の4大学に「金芽米」を寄贈しました。
JA地域理事代表らが「早稲田大学」「東洋大学」「城西大学」「駿河台大学」を訪れ、管内の組合員が生産した「彩のきずな」を原料にした「金芽米」を監督らに手渡しました。
「彩のきずな」は、埼玉県で生まれた品種で暑さに強く、粘りとキレのバランスの良さが特徴です。寄贈には、粘り強くキレの良い走りができるよう期待が込められています。
JAの地域理事代表は「金芽米をたくさん食べて、粘り強い走りで頑張ってもらいたい」などと激励し、各校の監督らは「JAからいただいた米を食べて、記念となる100回大会を駆け抜けたい」などと話しました。
JA管内で同駅伝に出場する大学への寄贈は2005年から行っており、今年で19回目。今後も寄贈などの活動を通じて食と農の大切さや地域に根差したJAを目指していきます。
(左上) 早稲田大学の花田勝彦監督(左から3番目)らに米を寄贈する石井敏夫地域理事代表(左)ら櫛部 静二監督(左から3番目)らに米を寄贈する小川收一地域理事代表(右)ら
(右上) 東洋大学の酒井俊幸監督(左から2番目)らに米を寄贈する新井康夫地域理事代表(左)ら
(左下) 駿河台大学の徳本一善監督(左から2番目)らに米を寄贈する吉川誠地域理事代表(右)ら
(右下) 城西大学の