7月27、28日にかけて第50回関東ブロック茶の共進会の審査会が埼玉県茶業研究所で行われ、荒茶(普通煎茶)の部で中島克典さんが最高位の1等1席に入賞し、農水大臣賞を受賞しました。
また、8月4日には第31回全国手もみ茶品評会で初の1等1席に入賞し、農水大臣賞を受賞した西澤陽介さんが入間市手揉狭山茶保存会の会長らとともに同市の杉島理一郎市長に受賞の報告をしました。
品評会は15都府県から114点が出品され、形状や色沢、滋味などの5項目を審査。西澤さんは唯一の200点満点を獲得し、9回目の出品で初の栄冠を手にしました。
西澤さんは「結果におごらず、翌年もさらに良いものが作れるように、また一から忠実にお茶作りに励みたい」と意欲をみせました。
所沢市で8月9日、栄養価が高いモロヘイヤが収穫最盛期を迎えました。今年は暑さの影響で収量はやや少ないですが、井戸水を適度に
JA管内では、6人の生産者が約50アールの面積で栽培。今年は約3500ケース(1ケース20袋入り)の出荷量を見込み、JA所沢共販センターを通じて県内や東京の市場に出荷されます。
坂戸市大家地区で8月25日、「大家いちじく倶楽部」の副会長を務める長野芳憲さん宅でイチジクの収穫が始まりました。長野さんは「今年の品質は、やや粒は小さいが良好。手でやわらかさを確認してから出荷している。甘く熟したイチジクをより多くの方に味わってほしい」と笑顔で話しました。同倶楽部は現在、8人の生産者が所属。地域農業を活性化しようと2007年に発足しました。
収穫したイチジクは、JA坂戸農産物直売所などに出荷。収穫は、11月上旬まで続く予定で「大家いちじく俱楽部」と書かれたシールが目印です。
JAは8月10日から、極早生品種「五百川」の販売を始めました。8月下旬からはJA各カントリーエレベーターが稼働し、JA管内で本格的な稲刈りがスタートしました。 Youtubeで動画配信中!
「五百川」は、JAが2019年から導入した品種で、今年度は川越市と富士見市の生産者8人が約11ヘクタールで栽培。福島県で発見された「コシヒカリ」の突然変異種です。
JA各農産物直売所や各支店では、9月中旬から販売がスタートしました。今年もぜひ、新米の味を堪能してください。
女子栄養大学と坂戸市、JAは8月31日(野菜の日)、動画投稿サイトYouTubeで同大学の学生が考えたレシピ動画「今日の美味しいさかど飯」の配信を始めました。
動画は、同市産野菜をPRしようと組合員が同市に提案。同市が案をまとめ、同大学を含めたプロジェクトに発展しました。地産地消と市民の健康意識の向上を目的に、JA坂戸農産物直売組合の組合員が収穫した野菜を使った簡単レシピをまとめたもので、同大学食文化栄養学科の11人がそれぞれ動画を制作し、配信します。動画は、約1分を毎月4本以上公開する予定です。
JA結婚相談員連絡協議会は8月20日、JA共済連埼玉県本部の地域・農業活性化積立金を活用し、「JAいるま野婚活バスツアー バーベキュー&ブルーベリー摘み取り体験」を行い、2組のカップルが成立しました。
ツアーは、JAと「SAITAMA出会いサポートセンター」が連携した婚活バスツアーで、農業や農家後継者の配偶者確保に向け、より多くの出会いの場を提供します。今回で3回目の開催で、当日は30~40代の男女23人が参加。参加者は「充実したツアーで楽しめた。貴重な場を作ってくれたJAに感謝するとともに、この出会いを大切にしたい」などと話しました。
JA入西米出荷組合は7月25日と8月8日の両日、同組合の14人の水田約12ヘクタールをドローン(小型無人飛行機)で本田防除を行いました。
斑点米やいもち病が多数確認されている中、稲作の品質・収量安定のために出穂前後の本田防除がとても重要なため、JAでは2021年にドローン散布の見学会を開き、手応えを感じた組合員からの要望を受け、希望者を募りました。スマート農業の普及拡大と作業効率化を図ります。組合員は「猛暑の中、防除作業が早く終えることができて一安心。今後の生育に期待したい」などと話しました。
富士見市で8月上旬から9月中旬にかけて、特産の梨の収穫期を迎えました。富士見梨生産組合の斉藤調悦さんが経営する梨園でも、「幸水」や「豊水」、「彩玉」の収穫期を迎え、たわわに実った梨を丁寧に収穫していきました。
収穫は、日照時間の多さなどから例年より1週間ほど早い始まりとなり、品質管理を徹底したことで、十分な糖度の梨に仕上がりました。
斉藤さんは「消費者に喜んでもらうために、丹精込めて栽培した。梨は新鮮なうちに食べて、みずみずしさを味わってもらいたい」と話しました。
7月5日、武蔵野地域(川越市・所沢市・ふじみ野市・三芳町)で江戸時代から継承されている伝統農法「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が世界農業遺産に認定されました。世界農業遺産は現在、新潟県佐渡市など15地域が認定されており、関東地方では初の認定となりました。認定に向けた取り組みは同市町と県、JAなどの関係団体から作られる「武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会」が推進してきており、2021年2月の国内選考の通過を経て、今年6月には国連食糧農業機関(FAO)による現地視察などが行われてきました。
同地域では屋敷や畑、平地林が順に短冊状に配置された独特の景観が広がっており、平地林から集めた落ち葉を堆肥として圃場にすき込む循環型農業により、サツマイモや葉物野菜などが盛んに栽培されています。
同協議会会長の林伊佐雄三芳町長は「300年以上続く落ち葉堆肥農法が、世界的に評価され大変うれしい。世代を超えて尽力してきた実践農業者など関係者の努力の結果だ」と話しました。
認定を祝う大野元裕埼玉県知事(前列左から3人目)と林町長(同4人目)ら協議会関係者
落ち葉掃きに熱中する地域住民