JA南畑米生産組合(組合長:新井則幸)は6月1日、JA東部富士見支店で第7回通常総会を開きました。JA関係者ら約30人が参加し、「東部米生産組合」への組織名称変更など5つの議案について検討したほか、富士見市で「お米の田米衛」などを営み、五つ星お米マイスターの資格を持つ田坂佳宏さんを講師に講演が行われました。
田坂さんは「米屋が感じた『求められるお米』と『選ばれるお米』」を演題に講演。「美味しさといった米単体の魅力を伝えるだけでなく、その米が生まれた背景などの物語性を発信しブランディングしていくことが重要」と訴えました。
JA野菜一元共販連絡協議会は6月6日、川越プリンスホテルで第27回通常総会を開催しました。
全農埼玉県本部や県川越農林振興センター、市場らを来賓に迎え、JA関係者や各地域の役員54人が出席し、令和4年度事業報告をはじめ、令和5年度事業計画など3議案が承認されました。
同協議会の室岡英紀会長は「依然として世界情勢などの影響で厳しい状況にあるが、新型コロナウイルスの規制も緩和されたので、JAと生産者がより密接に協力し合い、良質な農産物を出荷できるように頑張っていこう」と呼びかけました。
県内でも有数の産地として知られる越生町は6月、特産の梅をPRしようと「梅キャンペーン」と「梅フェア」を開きました。
越生町観光協会は6月7日、東武池袋駅構内で「梅キャンペーン」を4年ぶりに開き、駅構内を行き交う大勢にPRしました。販売した梅は、主力品種「白加賀」約239キロ(1袋1キロ)。梅農家が作った梅干しや越生特産物加工研究所の加工品も販売しました。客は「生梅を買うことができて良かった。越生の梅で暑い夏を乗り越えたい」などと話しました。
また6月11日には「うめその梅の駅(越生休養村センター)」で約3.5トンの生梅(1箱10キロ)を販売したほか、今年は地元野菜や加工品なども出店し、県内外から訪れた客を楽しませました。訪れた客は「越生の梅は粒が良く、10年ほど前から買いに来ている。今年は5箱買った。梅干し作りを楽しみたい」などと話しました。
県内有数のエダマメの産地であるJA管内で6月中旬、主力品目のエダマメが収穫期を迎えました。JA野菜一元連絡協議会枝豆部会には、生産者240人以上が所属し今年は約140ヘクタールで栽培します。今シーズンは約16万ケース、約1500トンを見込み県内をはじめ中京や京浜市場に出荷します。
JAは、
同部会の副会長を務める飯野芳彦さんは「昨年より豊作。品質も良好で味も良い。エダマメご飯や焼きエダマメなどで味と香りを堪能してほしい」と話し、JA販売推進課の関雅斗職員は「今年は出荷量が多い。引き続き、生産者の所得向上に努めたい」と話しました。
JAの子会社、いるま野アグリは6月1日、富士見市の圃場で県産小麦「ハナマンテン」の収穫を行いました。5月にかけての温かい陽気のおかげで生育は良好で、例年よりも1週間ほど早い収穫となりました。本年度は富士見市や鶴ヶ島市など約22ヘクタールの栽培面積で約70トンの収穫量を見込んでおり、JA坂戸カントリーエレベーターに出荷しました。
同社の田中久之さんは、「雑草対策や病害虫の防除を徹底したことで、良質な小麦を収穫することができた。今後も継続して取り組んでいきたい」と話しました。
所沢市と日高市で6月16日、春蚕期の繭の出荷が行われました。JA管内では2戸の農家が養蚕を続けており、今期は合わせて約254キロの繭が集まりました。蚕は5月中旬から飼育を開始。6月上旬には繭を作るための場所へ移動させる
坂戸市で6月17日、県産小麦「ハナマンテン」の収穫を行いました。原農場を営む原伸一さんは「収量は昨年の1.5倍の約300トン。4月下旬から5月上旬にかけての適度な雨量のおかげで生育は良好で今年は大粒で豊作だ」と話しました。
県産小麦「ハナマンテン」は、長野県で育種された超強力系の小麦で、2007年から坂戸市で栽培をスタート。パンや麺に加工すると小麦の豊かな風味が味わえるほか、もちもちとした食感が楽しめます。
JA管内では、同市を中心に川越市や富士見市などで栽培され、JA坂戸カントリーエレベーターに出荷。県内のパン屋などに使われます。
JA北部資材センターの三吉伸明主任は「生産者が一丸となって作付けしている安全安心な国産小麦を、より多くの方に味わってほしい」と話しました。
坂戸市立片柳小学校は6月23日、総合的な学習の時間を使って近隣の水田で県産ブランド米「彩のきずな」の田植え体験を行いました。
同校の食育の一環として、地域の交流や農業、食について学ぶことが目的。参加した5年生35人は、JA職員の説明のもと、苗を田植えひもに沿って植えていきました。坂戸農業機械技術研究会が中心となり、保護者が児童をサポートしました。
参加した児童は「自分たちで植えた苗がお米になると思うとウキウキする。稲刈りが楽しみ」などと話しました。
飯能市立美杉台小学校は6月13日、食農教育の一環として「
当日は、5年生約110人が「彩のきずな」の苗を丁寧に植えました。児童は「初めてで楽しかった。お米は大好き。稲刈りまでわくわくする」などと笑顔で話しました。
世界農業遺産への認定を目指す武蔵野地域(川越市・所沢市・ふじみ野市・三芳町)で6月22日、同地域で江戸時代から継承されている伝統農法「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の国連食糧農業機関(FAO)による現地調査が行われました。当日は、FAOの「世界農業遺産科学助言グループ」の李先徳委員らが視察。獨協大学名誉教授の犬井正氏が同農法の概要について解説した後、同町の「旧島田家住宅」や川越市などの実践農家を視察し、落ち葉堆肥の効用や近隣住民も参加する平地林保全の取り組みなどの説明を受けました。認定の可否については7月頃に決定する見通しです。
JAは6月10日、鶴ヶ島市内の圃場で「子ども食堂 農業体験学習」を開きました。
認定NPO法人カローレが募集した子どもら20人が参加。日頃子ども食堂を利用する児童とその家族が農業を通し、地域農業への理解を醸成するとともに、自ら栽培と収穫した野菜を調理し食すことで、健康的な食生活に関心を育むことが目的です。当日は、ダイコンやカブなどの収穫作業と、トウモロコシとエダマメの定植作業などを行いました。
参加者は「初めて種をまいた。大きくなる成長が楽しみ」などと話しました。
日高市で7月3日、特産のブルーベリーが収穫期を迎えました。同市のブルーベリー研究会会長の土屋源一さんは「今年は春先の気温が高く収穫期が少し早まった。やや粒は小さいが、美味しいブルーベリーに仕上がった」と話しました。土屋会長は果樹園「くだもの畑武蔵」を営んでおり、ラビットアイ系の15品種を160本ほど栽培。今年は約300キロの収量を見込み、7月中旬から摘み取り体験を行う予定です。
土屋会長は「同研究会は無農薬で栽培している。安全で安心なブルーベリーをより多くの方に味わってほしい」と話しました。収穫したブルーベリーは自宅で販売する他、同市内のJA農産物直売所で販売します。
JAは6月27日、富士見市立水谷小学校で小麦についての出前授業を行い、3年生から6年生の約110人が参加しました。講義は地元農産物と食への理解を深めてもらうことを目的に総合学習の授業で行われ、講師はJA販売推進課の並木治男職員が務めました。児童は麺やパンなど普段食べている小麦製品がどの小麦から作られるのかなど熱心に説明を聞き、実際に2種類の小麦の種子の中身を比較した際は「同じ小麦でも全然違う」と驚きの声もあがりました。並木職員は「これを機会に児童が地元の農産物に興味を持ち、多くの農産物を食べてもらえたらありがたい」と話しました。
6月12日、旧藤沢支店と旧豊岡支店を統合し、新たに入間市上藤沢に入間南支店をオープンしました。同日行われたオープン記念式典には、JA関係者や同市の杉島理一郎市長らが出席し、テープカットで開店を祝いました。新店舗は、市の木である「けやき」をモチーフにした縦のラインを外壁デザインに採用。鉄骨造りの2階建てで、延べ床面積は約1031平方メートル。組合員・利用者の利便性の向上と施設の合理化が図れるように設計されています。
また、同一敷地内に旧所沢西農産物直売所と旧入間農産物直売所を統合した新たな農産物直売所「いるとこ農産物直売所」がオープンしました。入間市と所沢市の地域農産物の発信拠点として地産地消を推進することで、販売力の強化を目指していきます。農産物直売所の定休日は水曜日(祝日の場合は営業)。営業時間は午前9時30分から午後5時までとなっています。
新店舗のオープンを祝い、テープカットを行うJA関係者ら
買い物客で賑わう「いるとこ農産物直売所」