JAが運営する所沢市下富の「荒茶共同加工施設」が4月24日、本格稼働し、一番茶の製造を始めました。3月からの暖かな陽気と適度な雨量により、例年より一週間ほど早い稼働となりました。取扱高はおよそ8.5ヘクタール、約45トンを見込んでいます。JA狭山茶富岡茶生産組合の田代清組合長は「適度な雨量のおかげで大地の養分を十分に吸収し、味・香りともに高品質の茶葉が期待できる。今の時期しか味わえない新茶を飲んで、心と身体を癒してもらいたい」と話しました。
製茶した一番茶は5月中旬以降、JA農産物直売所や通信販売、量販店などで販売しています。
JA管内で4月上旬から、ビニールハウスで栽培した新茶の初摘みが始まりました。
4月10日、日高市の「狭山茶吉野園」では、新茶早生品種「山の息吹」を一つ一つ丁寧に手で摘み取りました。今年の収穫量は約200キロを見込んでいます。同園を営む吉野道隆さんは「年明けの冷え込みから一転、3月の暖かな陽気で成長が一気に進んだ。新生活が始まるこの時期に、一足早い新茶を味わっていただき、心も体もリフレッシュして健やかな毎日を過ごしてほしい」と話しました。
4月13日、入間市の高野
初摘みした一番茶は、各茶園の自宅店舗や通信販売などでも販売しています。
極早生品種「五百川」の田植えが4月中旬、川越市内で始まりました。今年度は、同市と富士見市の生産者8人が約11ヘクタールの面積で栽培。「五百川」は、福島県の生産者が「コシヒカリ」の突然変異を系統育種したもので、収穫期が1カ月ほど早く、さっぱりとした食味が特徴です。
同市の金子昌弘さんは、13センチほど生育した苗を約1.5ヘクタールの水田に植え付けました。金子さんは「収穫期まで水の管理を徹底し、良質な『五百川』を栽培したい」と話しました。今年度の収量は50トンを見込み、収穫した米はJA川越カントリーエレベーターで乾燥調製後、8月中旬には新米としてJA農産物直売所などで販売する予定です。
JA子会社のいるま野アグリは4月10日、JA管内の主力米「彩のきずな」の種子の鉄コーティング作業を行いました。鉄コーティングした種子は圃場に直播することが可能で、育苗作業が不要となることから資材費などの削減が期待でき、米生産者からの需要は年々高まっています。今年度は新たに鉄コーティングの一部に日本リモナイトのコーティング資材「りもみん」を使用。従来の作業の一部が削減できるため、作業効率化と受託量の増加が期待されます。同社の矢島隆弘課長は「今後も新技術への試みを実践し、生産者への支援を進めていきたい」と話しました。
富士見市で収穫された「彩のきずな」を使ったクラフトビール「けやぐの富士見」の販売が3月中旬から始まりました。同市のクラフトビアフェスタに合わせて醸造したもので、米の多様性を示すことで、地場産農産物のPRや米の消費拡大につなげる狙いがあります。
「けやぐの富士見」は原料に、JAいるま野南畑米生産組合の新井則幸組合長が生産した「彩のきずな」の白米30キロを使用し、甘く柔らかな香りと爽やかでスッキリとした味わいが特徴です。商品は1本(350ミリリットル)650円。醸造を手掛けた青森県弘前市のブルワリー「Be Easy Brewing」の公式サイトなどで購入ができます。
川越市古谷本郷地区で4月23日、古谷本郷農地・水・環境美化サークルが主催の「レンゲ祭り」が開かれました。朝採れ新鮮野菜や米などを販売し、市内外から訪れた客を楽しませました。
粕谷安治さんが代表を務める同サークルでは、レンゲソウを活用した「彩のきずな」などを栽培。埼玉県認証の特別栽培米として「レンゲ米」をネットなどで販売しています。同地区では、10年ほど前から田んぼに必要な窒素肥料としてレンゲソウを咲かせています。今年は約4ヘクタールの面積に栽培し、5月中旬には田植えをする予定です。
県は4月18日と19日の両日、所沢市と美里町で「
実演会は、2月に研修会した内容を実演するもので、(財)大日本蚕糸科学技術研究所の野澤瑞佳主任研究員らが講師を務め、蚕具の浸水消毒、蚕室や上族室などの消毒方法を実演しました。野澤主任研究員は「昨年は県内で膿病が発生した。病気が広がらないように対策を徹底してほしい」と話し、同市の小暮重行さんは「今後は、膿病などの病気により真剣に向き合う」と話しました。
JA子会社のいるま野アグリは4月11日、県指定の採種圃場で国産小麦の主要品種「ハナマンテン」の圃場審査を行いました。富士見市内の3.3ヘクタールの圃場には関係者15人が集まり、異品種の有無や雑草の状態などを確認しました。同品種の採種は、県などの要請を受けて取り組んでいるもの。指定された生産圃場で10アール当たり300キロの収量を確保することで県内全域のハナマンテン生産者への供給を目指しています。
同社の矢島隆弘課長は「関係機関の指導により、生育は順調。良質な種子を提供できるように今後も栽培管理を徹底していきたい」と意欲を見せました。
乳牛の改良成果を競う全日本ブラックアンドホワイトショウが4月14日と15日の両日、静岡県御殿場市で開催されました。当JAからは加藤牧場(日高市)の『ムサシベルフラワー セジス レイジヤーRED』が埼玉県代表として出場しました。
当日のリードマンは、県農業大学校の卒業生である
JAは4月15日、狭山市市民会館で「JAいるま野全体職員会議」を開催しました。同会議はJAの中長期事業戦略プラン「IRUMANO Vision 2033」に対する職員一人ひとりの理解の醸成と自発的な改革意欲を抱かせることを目的に実施。会場と管内7地域をオンラインで繋ぎ、JA役職員953人が参加しました。同プランはJAの「理念」の定義を明確にし、それを実現するための将来像(ありたい姿)として、4つの経営ビジョンを明示したもの。「組合員のくらしを豊かにするJA」「地域に貢献できるJA」「安定した事業・経営ができるJA」「職員が大好きなJA」が将来像となっています。当日は、三役による講演や職員表彰の後、本店常務より、同戦略プランの詳細について説明があり、4つの将来目標と8つの事業戦略を職員全体で共有しました。
また、会議の最後にはJAいるま野広報大使の新原泰佑さんがトークショーを行い、JA職員全体へエールを送ったことで、職員のモチベーションの向上に繋げました。
「狭山茶」の主産地、入間市で4月18日、露地栽培の新茶の茶摘みが始まりました。新芽を摘み取ったのは、同市下藤沢で「平塚園」を経営する平塚尚吾 さん。広さ約30アールの茶畑では、平塚さんとともに近所の主婦ら約15人が10センチほどに伸びた新芽約150キロを手で丁寧に摘み取りました。新芽は、3月からの温暖な気候と適度の雨量のおかげで生育は順調。例年より3日ほど早い摘み取りとなりました。
初摘みの一番茶は同園工場にて加工され、4月下旬から店頭に並び、100グラムあたり2,000円で販売される他、通信販売もする予定です。
狭山茶の新芽を手摘みする関係者