入間市は12月14日、西武入間ペペ2階コンコースで「第3回出張!入間のうまい市」を開きました。同事業は、地域住民への地産地消の推進と農業者の新たな販路の創出を目的に実施したもの。広範囲の集客が見込める土日の昼間や平日の夕方の時間帯に、農業者が直接、市内各地の団地や公共施設などに出向いて農畜産物を販売することで、市内の農畜産物のPRや地域経済の活性化に繋げる狙いがあります。当日は、JA後継者部会やJA宮寺農業塾に所属する生産者、新規就農者の7人が参加。旬を迎えるサトイモやホウレンソウ、原木シイタケ、卵などを販売し、会場には新鮮な野菜などを求めて、多くの来場者で賑わいました。出店した新規就農者の須田淳二さんは「新規就農者にとっては自身の野菜を知ってもらうきっかけとして、良い取り組みだ」と笑顔で話しました。
JAは、11月下旬から12月上旬にかけて1月2日・3日の両日に開かれた「第99回東京箱根往復駅伝競走」に出場したJA管内4大学の健闘を願い、「金芽米」を贈呈しました。
JA地域理事代表らが城西大学や東京国際大学、早稲田大学を訪れ、管内の組合員が生産した「彩のきずな」を原料にした「金芽米」を監督らに手渡しました。
「彩のきずな」は、埼玉県で生まれた品種。暑さに強く食味は粘りとキレのバランスが良く、程よい甘みが特徴です。粘り強くキレの良い走りができるようにという期待が込められています。
JAの地域理事代表は「たくさん食べ、たすきを大手町まで運んでほしい」と激励し、各校の監督は「贈呈いただき感謝している。粘り強い走りでつなげたい」などと話しました。
JAは、同駅伝に出場するJA管内に学部などがある大学に2005年から贈呈しており、今年で18年目を迎えました。今後も寄贈などを通じて食と農の大切さや地域に根差したJAを目指していきます。
県のいるま地域明日の農業担い手育成塾は12月17日と18日の両日、鶴ヶ島市にある大型商業施設で販売実践研修会を開きました。塾生が育てた旬のハクサイやキャベツなどの新鮮な農産物を販売しました。塾生の野村泰平さんは「生の声を聞けて消費者が好む野菜が分かった。引き続き、安全で美味しい野菜を作っていきたい」と笑顔で話しました。
同塾は、市町や農林振興センター、JAらが連携し、2011年3月から開設。現在JA管内では22人の塾生が就農を目指しています。JA営農企画課の奥富亨課長は「今後も関係機関と連携して支援をしていきたい」と話しました。
富士見市の水子貝塚公園で12月16日、同市で収穫された「彩のきずな」を使った清酒純米吟醸「縄文海進」の新酒の完成と毎年12月16日を「縄文海進の日」と制定する記念セレモニーが行われました。同酒は原料にJAいるま野南畑米生産組合が生産した「彩のきずな」を使用しており、炊き上がりの米のような豊かな香りと口に広がるすっきりした味わいが特徴です。
商品は、2300本限定。縄文海進販売店の会に加盟する市内16の酒店をはじめ、JA農産物直売所「あぐれっしゅふじみ野」や「いるマルシェ」などで販売されています。
JA西部果樹部会ぶどう部会は12月20日、県農林振興センター担当者を招き、飯能市内の
講習会は、同センターの上野亜由子課長が講師を務め、部員24人が参加。今年の生育過程や病害虫についての説明の他、来年に向けた管理方法などを説明した後、剪定のポイントや実際に剪定を行うなどしました。
西部果樹部会の山下富司会長は「同部会は若手が多い。講習会を通じて部員同士の情報交換の場にもなる。引き続き多くの方に喜ばれるブドウづくりに励みたい」と話しました。
JA農産物直売所「あぐれっしゅふじみ野」で、三芳町産の野菜を使った弁当を販売しました。取り組んだのは「みよし野菜ブランド化推進研究会」で、三芳町が「連携協力に関する包括協定」を結ぶ女子栄養大学がレシピを考案し、同直売所での販売が実現しました。弁当は「よりどりみよしのまんぷく弁当」と「和ごころ弁当」の2種類。11月中旬から12月上旬にかけて販売され、人気を博しました。
レシピを考案した学生は「どこから食べても色合いが良くなるように工夫した。三芳町の野菜を食べて、消費者には元気になってもらいたい」と笑顔で話しました。
ユズの産地、毛呂山町と越生町で12月上旬、ユズの販売会が行われました。
毛呂山町では、特産「桂木ゆず」を買い求める客で朝から賑わいを見せました。川越市から来た男性は「毎年買いに来ている。ユズの季節を楽しみにしていた。実家に贈ってあげたい」と笑顔で話しました。
また、栽培面積県内1位を誇る越生町では、化粧箱に入ったユズがずらりと並び、訪れた客の目を楽しませました。JA越生支店柚子部会の宮崎幸男部会長は「ユズは、様々な料理で楽しむことができる。丹精込めて栽培したユズを多くの方に味わっていただけるとうれしい」と話しました。
JA管内の特産品、サトイモの出荷が最盛期を迎えました。正月用の食材として需要が高まる年末に向け、12月16日から23日までの8日間で約10万ケース(1ケース10キロ)を出荷しました。狭山市のJA狭山共販センターと併設するJAさといも選果場では、朝から生産者のトラックが長い列を作り、この日だけで約1.4万ケースが出荷され、敷地内は多くの段ボールで埋まりました。埼玉県は、サトイモの収穫量と産出額(生産農家の粗収益)が全国1位。JA管内は主要な産地として知られ、良質堆肥の継続的投入や緑肥栽培による土作りによって生まれる独特の「ねっとり感」や「いもの白さ」などが特徴で、市場からも高評価を得ています。JA狭山共販センターの原田幹也職員は「例年通りの品質と収量で安心した。ねっとりした食感と豊かな食味を味わってもらいたい」と話しました。
サトイモの出荷作業に励む生産者ら
当日は、マスコミ各社も取材に訪れました