10月3日、JA狭山・柏原・水富支店の各支店運営委員会は、地域貢献活動の一環として作製した特殊詐欺被害防止を促す「のぼり旗」と「特殊詐欺被害防止ステッカー」を寄贈するために、狭山警察署を訪問しました。
のぼり旗は水富・柏原支店で計60旗、ステッカーは狭山支店が600枚を作製し、狭山警察署に寄贈されるほかJAの広報誌などに折込まれ、各支店管内の特殊詐欺被害防止に役立てられます。野口芳雄柏原支店運営委員長は「特殊詐欺に対して貢献できてうれしい。今後も地域に根差すJAと協力し取り組みを継続したい」と話しました。
JAは10月4日、新たな事業の創出と幅広い視野を持ち、革新的な発想ができる人材の育成を目的とした「新規事業創出プログラム」の成果報告会を開きました。同プログラムは、選出された30代の職員20人が経営に必要な能力などを学ぶことで発想力や提案力を養うというもの。
報告会では、JA役職員らを前に各グループが立案した新規事業を発表。「先端技術による農家支援事業」など5つの新規事業が提案され、JA諸口栄治副組合長は「どの提案も農家のことを理解し、時代のニーズを捉えたものである。今後、実現に向けて検討したい」と講評しました。
JA管内の特産品、サトイモの収穫が最盛期を迎えています。埼玉県はサトイモの産出額が全国1位、中でもJA管内は主産地として知られており、ねっとりした舌触りと上品な味わいが特徴で市場からも高い評価を得ています。
JAいるま野野菜一元共販連絡協議会さといも部会の豊泉和則部会長は「梅雨明けが早く生育が心配だったが、戻り梅雨の雨量のおかげで食味が良い良質なサトイモができた。消費者にはサトイモ特有の柔らかく、ねっとりした食感を味わってほしい」と笑顔で話しました。
同部会の会員は現在、約430人。およそ190ヘクタールで栽培され、年間約55万ケース(1ケース10キロ)が出荷されます。収穫は12月下旬まで続き、京浜市場や県内市場を中心に出荷されるほか、JA直売所などでも購入することができます。
JAはサツマイモが旬を迎えた10月中旬、地元農産物を原料にしたあめ「さつまいもみるく」の販売強化として今年は三芳町川越いも振興会会員の「早川農園」(ほか4軒)やJA公式ネット通販サイト楽天市場、加藤牧場などでも販売を開始しました。
同園の早川光男さんは「丹精込めて栽培した『富の川越いも』の知名度向上につながるとうれしい」と話し、JA購買課の山﨑由希子主任は「発売2年目を迎えた。売れ行き好調で手応えを感じている。益々の販促活動に励みたい」と話しました。
JAいるま野川越市切り花出荷組合「
参加した生産者は、生育状況の確認や出荷時期の調整などを情報交換しながら7カ所圃場を巡回。今年は東京の市場担当者らを招き、出荷目安となる茎の太さや花穂の大きさなどを確認しました。同組合の木村一男組合長は「出荷最盛期には、まっすぐで太い茎のキンギョソウが収穫できるよう引き続き適切な栽培管理に励みたい」と話しました。
埼玉県茶業青年団は、入間市で「彩の国さいたま第43回FGTCサヤマ―2022」を開催しました。消費者の好みに合った狭山茶を生産しようと、青年団員の若手茶農家が参加し、技術の研鑽に努めました。最優秀賞には「蒸しの良いお茶部門」から所沢市の平岡忠仁さん(農林水産大臣賞)、「香り良い
県茶業協会は、入間市の県茶業研究所で「彩の国さいたま第67回お茶まつり狭山茶品評会」を開催しました。品評会は、狭山茶の品質向上を図ることや消費の増大を目的に毎年開かれており、農林水産大臣賞に「仕上げ茶・普通煎茶の部」から所沢市の新井真一郎さん、県知事賞には「手もみ茶の部」から入間市の池谷英樹さんが受賞しました。新井さんは、すべての項目で唯一の200点満点を獲得。池谷さんは味などが高評価を得ました。同研究所の渡辺寛文所長は「出品点数が昨年より増え、生産者の意気込みを感じるレベルの高い品評会になった」と講評しました。
日高市の㈱栗こま娘本舗亀屋は、同市特産の栗をふんだんに使った「モンブランバウム」の販売を始めました。
原料は、米粉を使ったグルテンフリーで生地に栗を練り込み中央には栗ようかんと甘露煮が1粒入っているほか、廃棄してしまう栗も使用し、地域資源の有効活用にもつながっています。栗の味わいを研究して作り上げた逸品で、予約注文が殺到し売り上げは好調。JA日高栗出荷部会の新井一さんは「栽培した栗がおいしい商品として生まれ変わり生産者としてうれしい」と話しました。1箱2,000円で店頭販売のほか、同社のHPからでも購入できます。
JAや行政、有識者から成る三富地域農業振興協議会は10月8日、三芳町のコピスみよしで三富地域の循環型農業の保全の在り方を考える「第12回農と里山シンポジウム」を開催し、県内外から330人が参加しました。
シンポジウムでは、獨協大学教授で経済アナリストの森永卓郎氏が「農業との関わりで楽しく安心でき、豊かな生活を!」をテーマに講演を行いました。森永教授は、「自産自消」を基本とし、不足分を地域や国で補うことを提案し、「人間らしく心豊かに生活するには自然や農業と関わりを持つことが必要」と話しました。
同協議会の斉藤会長(JA常務理事)は「三富地域の平地林や農業を未来に引き継ぐには、農業者だけでなく、都市住民の理解と協力が重要。三富地域における農業の関わり方を参加者とともに考えていきたい」と呼びかけました。
三富地域の農業の維持を呼びかける斉藤会長
講演を行う森永教授