「農業」×「福祉」
~農福連携の取り組みとその意義~
皆さんは「農福連携」という言葉を聞いたことはありますか?
農福連携とは、就労を目指す障がい者に農業分野で働いてもらうことで、人手不足に悩む農業者の労働力確保と障がい者の雇用創出の両立を目指す取り組みのこと。
JAでは、株式会社農協観光による農福連携専用の事業所「農福ポートいるま野事業所」と協力して、農業者の支援に努めています。
メリット
・社会貢献への寄与
・法定雇用率の達成
農福ポートの
運営費
障がい者の
雇用
農作業の
委託料
農福ポート
いるま野事業所
メリット
(障がい者)
・雇用機会の増加
農作業を委託
農作業
の紹介
JA
委託作業
の相談
農作業の委託料
メリット
・労働力不足の解消
・作業の見直しによる効率化
※農福連携イメージ
利用者の声
開始日
2021年6月
農福連携を始めたきっかけ
私が所属している青年後継者組織連絡協議会に受け入れ要請の話があり、試験的に実施したことがきっかけです。学生時代にボランティアを経験しており、以前から福祉にも興味を持っていたので、スムーズに受け入れることができました
委託内容
・カブやエダマメ、サトイモなどの青果物の収穫作業
・出荷調整(選別・箱詰め)
・圃場整備 など
農福連携の良いところ
私自身の時間的余裕ができたことです。作業前の準備や出荷調整などに農福連携を利用したことで、その間を作業工程の見直しや効率化に対して考える時間に充てることができたため、結果として増収につながりました。障がい者の方は、毎日しっかり来てくれるので非常にありがたい存在です。適切な仕事の分担をすればパート従業員に匹敵する働きが期待できると思います。
また、JAがこの取り組みに参画しているということもあり、安心して利用できるのも魅力です。
今後の展望
社会福祉の観点からも障がい者の雇用を支援するのは重要なことだと考えています。今後は農業者とパート従業員、障がい者を一つのチームとして考え、より良い職場環境を整えていけるようにしていきたいです。
新たな労働力確保の創出に向けて
「農業分野」の労働力不足と「福祉分野」の就労、雇用を支援する取り組みとして、また新たな農作業の労働力として、組合員にとって課題のひとつである労働力不足に対する支援を期待しています。
管内は多種多様な農畜産物の産地であり、年間を通じて農作業があり、作物によっては繁忙期では人手不足が生じています。組合員の農作業内容と障がい者の能力を上手くマッチングさせ、生産拡大・所得増大・農作業の効率化を図り、農福連携による地域農業振興と共生社会の発展に向けて農協観光(農福ポートいるま野事業所)と連携し、取り組みを行っていきたいと思います。
農福連携に
興味がある方は
こちらへ!
障がい者の受け入れや
障がい者サポートスタッフ
(作業支援スタッフ)の希望について
株式会社農協観光
農福ポートいるま野事業所
営農経済部 営農企画課
課長
奥冨 亨