GAPの考え方で効率的な作業場づくりをしませんか?

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川越農林振興センター
農業支援部
技術普及担当 TEL:049-242-1804

GAPとは、食べる人や作る人の安全と生活環境の保全に配慮した、持続可能な農業のことです。
作業場の整理整頓も安全安心な農産物生産につながります。GAPの考え方に基づいて作業場を見直してみませんか?

1 レイアウト変更のポイント

作業がしやすく、衛生管理に適した構造になっているか、見直してみましょう。

①まずは、不要なものを処分し、作業道具や資材は分別して使いやすい場所に配置しましょう。

②出荷調製を行う作業場に農薬保管庫や肥料などが置かれている場合、汚染のリスクはありませんか?農薬保管庫等は作業の導線上から離れたところに置きましょう。

③段差や頭上の障害物など、危険な箇所はありませんか?段差はスロープにしたり、危険な場所は目立たせるなどして、作業中の事故を防ぎましょう。

茶工場の段差に
トラテープを貼った例

④作業場内の明かりは十分ですか?農薬のラベルなどの細かい文字も見えるよう、自然光や照明で明かりを確保しましょう。

2 農薬の保管について

農薬を適切に保管することで、盗難を防ぎ、在庫管理もしやすくなります。

①農薬は、必ず鍵のかかる保管庫に保管しましょう。市販のロッカー等を代用したり、既存の保管庫に外付けの鍵を付けてもかまいません。

②毒物や劇物とそれ以外の農薬は区別して保管し、「医薬用外毒物」「医薬用外劇物」の表示をしましょう。

③液状の農薬は、容器が倒れたり破損してこぼれる可能性があるため、下にトレイなどを敷いて流失を防ぎましょう。また、万が一こぼれた時のために、砂や清掃器具を備えておくと安心です。

④在庫管理台帳を作成し、保管している農薬の品名、数量を把握しましょう。

3 燃料の保管について

燃料等を保管する場合は、燃えやすいものを近くに置かないようにし、保管場所に「火気厳禁」の表示をしましょう。保管方法や保管できる量については、管轄の消防署に相談してみましょう。

(レイアウト変更例)