JAいるま野 広報誌 2025.04|No.346
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       お茶を作って45年失敗の経験は成長の糧になる入間市上藤沢約5ヘクタールの面積で「ゆめわかば」や「ふくみどり」、「おくはるか」など約10品種のお茶の栽培・製造・販売を行っています。就農して45年になります。就農当時は静岡県と埼玉県では環境が異なり、厳しい寒さの中、栽培管理を行っていたことは今でも記憶に残っています。お茶づくりは天候や芽の具合が日々変わるため、量と回数を重ねることが重要です。失敗や苦労して得た知識を後世に伝えながらも、萎いちう凋ょなど新たなことにも力を入れ、消費者から求められるような丁寧なお茶づくりを心掛けています。江戸時代から続く茶農家の16代目として、現在は高校を卒業後、静岡県で茶についての基礎を学び、今は埼玉県の品種を使い、緑茶・紅茶・烏龍茶の製造に力を入れています。ありがたいことに義理の息子が後継者として茶農家を継ぎ、精力的に活動してくれています。特に紅茶づくりについては、息子から刺激を受けることも多く、互いに情報を共有し合いながら切磋琢磨しています。その甲斐もあり、清水園としてプレミアムティコンテストやイギリスで行われた「THE取ることができました。紅茶づくりは他のお茶づくりの技術向上にも繋がるので、これからも楽しみながら努めていきたいです。今後も家族一丸で狭山茶の振興に努め、お茶の魅力を消費者の方に伝えていきたいと思います。LEAFIES」などで賞を義理の息子と切磋琢磨するベテラン茶農家清水裕司さん――就農から現在までの状況をお聞かせください。――お茶づくりの今後について教えてください。06妻の宏美さん㊨と知弥さん・裕美子さん夫婦㊧との一枚。これからも家族でお茶づくりに励みます。「ゆめわかば」を茶入れする清水さん。丁寧に作ったお茶からは香気が漂います。

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