JAいるま野 広報誌 2025.02|No.344
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1 床土の準備2 種もみの準備3 4 種まき育苗中の管理5 田植え①床土は熱処理等により滅菌された「水稲育苗培土」の購入・利用がおすすめです。②自分で床土を作る場合は、病気や生理障害の発生がなかった水田の土を使用しましょう。その際の㏗は、4.5~5.5が最適です。③育苗箱や被覆資材は、事前に洗浄および消毒をしましょう。特に、前作で苗立枯病等の病害が発生している場合は必ず育苗資材の消毒を実施しましょう。①品種の証明ができなくなるほか、品質低下の恐れがあるため種子更新は毎年行いましょう。②充実した種子を選ぶため、塩水選を行いましょう。水10ℓに対し、うるち米なら2.1㎏、もち米なら1.5㎏の食塩を溶かした液に種もみを入れ、浮いてきたもみを取り除きます。塩水選後は、必ず水洗いを行い、塩分をよく洗い流しましょう。③病害虫防除のため、種子消毒を行いましょう。種子消毒には温湯消毒と薬剤消毒があります。温湯消毒は、JAで受付けていますので、あらかじめ実施日時を確認しておきます。薬剤消毒は殺菌剤・殺虫剤を両方必ず入れるようにしてください。また、薬液に浸す際は網袋の7割程度まで入れ、水温う。④吸水させて種もみを活性化させるため、浸種を行いましょう。浸種を行うことで、発芽を揃えることができます。浸種は水温×日数=で、水温15℃の場合は約7日間となります。この時、水温は11時~ださい。なお、水温10℃以下では、発芽不良等を生じる場合がありますので、水温は10℃以上を保つようにしましょう。また、酸素不足を防ぐために2~3日に1回は水を交換しましょう。(薬剤消毒の場合は、効果が薄れるので初日の3日間は水を替えないようにします。)は10℃以上を保つようにしましょ①浸種後は、催芽機などを用いて状態(図1)になるまで芽出しを行います。播種量は乾もみで80~100g、催芽籾で100~125gを目安に薄播きを心掛けましょう。厚播きは軟弱徒長を助長し、苗いもちや植え痛みの原因となります。播種後は被覆資材を活用して保温し、発芽を促しましょう。①かん水は午前中に行いましょう。また、過湿状態になってしまうと病害が発生しやすくなるため、床土の表面が乾いた状態で行うようにしましょう。②温度は35℃以上の高温や、10℃以下の低温を避け、表1を参考に、適温を保ちましょう。①稚苗は葉齢2.0程度、中苗は葉齢4.0程度が田植えの適期です。②病害虫対策のため、田植え前に箱施用剤の散布がおすすめです。 「彩のきずな」は紋枯病に、「コシヒカリ」は縞葉枯病を媒介するウンカ類に登録のある箱施用剤を使用しましょう。② 昼夜図1はと胸状態の種もみ温度表1 育苗期の温度管理0713時頃のものを測るようにしてく100℃(コシヒカリは120℃)が目安30℃で24時間程度加温し、はと胸15~20℃10~15℃【本ページに関する問い合わせ】埼玉県川越農林振興センター 農業支援部 ☎049-242-180430℃20~25℃20~25℃時期出芽期播種後3日後(出芽がそろう)まで緑化期本葉1葉期まで・初期に直射日光に当てない・35℃以上にしない硬化期本葉1葉期以降・太陽光および外気に当てる・15℃未満にしない・10℃未満にしない水稲の育苗管理について

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