JAいるま野 広報誌 2024.11|No.341
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今年も小麦の作付けが始まりますが、ネズミムギ等雑草の繁茂は小麦の健全な生育を妨げます。10~12月は次の点に注意して栽培を行いましょう。①耕うん・整地畑の砕土・整地が粗いと苗立率が低下します。丁寧に行いましょう。②土壌改良資材・施肥耕起前に㏗の測定を行い、石灰質資材を用いて生育に好適な㏗である6.0~6.5に調整しましょう。また、表1を参考に施肥を行いましょう。①種子消毒配布種子は種子消毒済でないので、ベンレートTコート等で種子消毒をしましょう。②播種時期③播種量さとのそら  ハナマンテン ④播種深度播種深度は深すぎでも浅すぎでも収量及び品質に影響します。播種深度は2~3㎝になるよう調整しましょう。①畑の砕土と鎮圧5~7㎏5~6㎏砕土が粗いと除草剤の効力が劣り、また、乾燥時は小麦の出芽が揃わないことがあります。砕土の際は粗くならないように注意しましょう。さらに畑の状態次第では、播種時に鎮圧ローラーの設置圧を強めたり、播種直後に麦ふみローラーで鎮圧しましょう。②播種後の土壌処理剤散布雑草の出芽前までの除草剤処理は効果が安定するので、必ず処理しましょう(表2)。③除草剤処理の注意点粒剤の場合、土壌がやや湿り気のある時に散布します。乳剤やフロアブル剤の処理で土壌が乾燥している場合、薬量はそのままで希釈水量を(範囲内で)多めにします。④雑草発生状況の観察小麦出芽後にほ場を巡回し、雑草の発生状況を確認しましょう。 雑草が発生していたら、小麦生育期の除草剤処理を検討します(表2)。3葉目が見えたら、年内に1回、その後茎立ち前(3月中旬)までに2週間程度間隔をあけて2回。合計3回を目標に行います。農薬の情報は令和6年9月11日時点です。農薬を使用する際は必ず使用農薬のラベル表示を確認しましょう。また、農薬を使用したら使用記録簿を付けましょう。1 小麦畑の準備2 播種3 雑草対策4 麦ふみ5 さいごに               表2 小麦播種後から使用できる除草剤使用時期11月10日~11月25日※:スズメノテッポウが多く残る場合、SU剤やトリフルラリン剤抵抗性の可能性があるので、有効な土壌処理剤を使用する。※:除草剤の飛散防止に注意する。薬 剤 名キックボクサー細粒剤Fクリアターンクリアターンゴーゴーサンゴーゴーサン乳剤ボクサー(乳剤)ムギレンジャーリべレーターG(粒剤)リべレーターフロアブル乳剤細粒剤F細粒剤F小麦播種後~小麦2葉期(雑草発生前~イネ科雑草1葉期まで)秋まき栽培の小麦播種後~小麦4葉期(雑草発生前~発生始期)秋播き栽培の小麦播種後出芽前乳剤秋播き小麦播種後~小麦2葉期(雑草発生前~イネ科雑草1葉期まで)小麦播種後~小麦3葉期(雑草発生前~イネ科雑草1葉期まで) 表1 品種別施肥量      (窒素成分㎏/10a)品 種 名さとのそらハナマンテン小麦播種後出芽前(雑草発生前)小麦播種直後(雑草発生前)小麦播種直後(雑草発生前)小麦播種後出芽前(雑草発生前)(雑草発生前)基 肥6~75~6対象雑草名一年生雑草イネ科広葉スズメノテッポウ※ヤエムグラ等追 肥茎立前に3~4茎立前に2出穂期に2~407【本ページに関する問い合わせ】埼玉県川越農林振興センター 農業支援部 ☎049-242-1804小麦栽培について

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