JAいるま野 広報誌 2024.07|No.337
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農作業の受委託事業農産物の生産・販売事業苗の生産・販売事業省力化の推進生産支援のため、組合員から農作業の全作業および一部作業を受託し、農地の維持・管理を行っています。また、同社のほか管内に9つある農作業受託組織や認定農業者らとも連携し、農作業の受委託作業も行なっています。直ちょは播くすることが可能となり、育苗作水稲・小麦・大豆を中心に新たな農作物の生産にも取り組みながら、JAに出荷を行っています。水稲では、JAいるま野東部米生産組合と連携・協力し、農作業の省力化や低コスト化につながる栽培技術の確立や普及に努めています。そのひとつとして挙げられるのが水稲種子の「鉄コーティング作業」です。鉄コーティングした種子は、圃ほう場に業が不要で、関連の設備や資材費が削減できることや苗の運搬もなくなるなどのメリットが多いことから、米生産者からの需要は年々増加しています。小麦の主力品種は国産小麦「ハナマンテン」。JAが行政やJA全農などと協力し、2009年から本格導入している品種で、県内ではJA管内を中心に生産されています。厳しい圃場審査や生産物審査会、農産物検査を経ることで品質と収量性は抜群。パンや麺に加工すると、豊かな風味とモチモチとした食感が楽しめます。水稲、小麦に続く主要作物が「大じょ豆」です。2015年から産地交付金を受け、大豆の生産に注力。富士見市を中心に、川越市、鶴ヶ島市、所沢市、日高市などで生産され、作付面積も年々増加しています。品種は主に「里のほほえみ」。収穫した大豆はJAに出荷し、加工会社などに販売。しょうゆやみそ、豆腐などに加工されています。農産物の生産・販売事業に並ぶ主要事業の一つが、苗の生産・販売事業です。同社では、大型硬化ハウス2棟と育苗ハウス12棟を所有。このハウスで水稲苗と年2回野菜苗の生産を行なっています。水稲苗は4万枚以上、野菜苗は1万4000枚以上と苗の生産実績は、年々需要が高まってきています。同社では、組合員からの「もっと多くの品種・品目を」という声に応え、生産体制を強化。春夏野菜苗は、10品目、35品種分を供給するまでになりました。品質の向上にも力を入れており、知識と経験を重ねたスタッフが日々研鑽に努めています。同社では、スマート農業を活用し、農作業の省力化に向けて圃場での実証実験なども精力的に行っています。圃場管理をデジタル化し、リアルタイムで情報を確認できるクラウド型の営農管理システム「Z―GIS」の活用や土壌センサー搭載型の可変施肥田植え機の導入など多岐にわたるスマート農業を活用し、農業作業の省力化や生産コストの削減などに尽力しています。水 小 稲麦豆         大 05新規導入した土壌センサー搭載型の可変施肥田植え機。直進・旋回アシスト機能を搭載し、経験が浅い社員でも操作が可能です。表1:アグリの主要作物の作付け状況(うち飼料米)2023年度15.9 18.6(11.6)34.5 1.0 22.3 23.3 3.4 19.4 22.8 受託面積直営面積合 計受託面積直営面積合 計受託面積直営面積合 計2022年度21.4 14.7(11)36.12.5 30.5 33.0 3.9 17.1 21.0 2021年度24.015.5(12.2)39.55.3 26.5 31.8 4.117.3 21.52020年度21.9 14.1(9.2)36.0 5.7 24.6 30.3 5.6 14.8 20.4 (単位:ヘクタール)2019年度23.8 11.2(8.9)35.05.3 23.5 28.8 5.611.8 17.5

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