JAいるま野 広報誌 2024.02|No.332
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1 播種時の防寒対策2 トンネル内の温度管理3 その他の管理上の注意点 (1)発芽~開花までの温度管理えだまめの生育適温は25℃前後です。発芽後は、トンネル内の温度が日中25℃前後、夜間最低10℃以上となるように管理します。 (2)開花時期の温度管理早い品種では4月中旬頃から開花が始まります。開花から10日間程度は特に温度管理が大切な時期で、この時期の夜温を15℃以上に保つようにすると結実が良くなります。また、開花時期には日中の高温にも注意が必要です。特に近年、4月中旬に25℃以上の夏日を記録する年が続いています。外気温が25℃前後になると、トンネルに開いた穴換気のみでは換気が不十分で、内部が35℃前後の高温となり、落花や空莢などの結実不良が発生してしまいます。そこで、日中、気温が20℃を超え (1)病害虫防除4月以降、病害虫に注意し、早期防除を心がけましょう。薬剤散布する場合、開花期は薬害発生の心配があるため、開花前か、開花盛期から7日目以降が防除適期となります。 (2)灌水管理えだまめは開花期~子実肥大期に水分を多く必要とし、土壌が乾燥すると結実が悪くなります。そこで、この時期に土壌が乾いている場合は灌水することで収量が安定します。 (3)収穫開花後35~40日を目安に収穫します。えだまめは収穫適期が短いので、収穫遅れに注意しましょう。早朝に収穫し、調製後は速やかに冷蔵することで莢さの品質を高く保つことができます。えだまめのトンネル早熟栽培は、価格が安定している5月下旬~6月中旬に出荷できることから大きなメリットがあります。ただし、普通栽培よりも気温の低い時期の栽培となるため、次の事柄に注意してください。品種は極早生~中早生の品種を選びます。播種時期は2月下旬~4月上旬です。畑が乾いている場合、ベッドづくりは降雨を待つか、灌かんい水すをしてから行います。えだまめの発芽適温は25~30℃と    や          が高まり、発芽や生育が揃います。高いため、地温の上がる透明マルチを使用して播種し、ポリフィルムをかけてトンネル栽培とします。気温の低い2月下旬~3月中旬の播種では、発芽~生育初期までマルチ上に不織布でべたがけをすると保温効果るような場合は、トンネルの裾を開放して内部が30℃を超えないように管理してください。(図1)日中、裾換気をした場合、閉め忘れにも注意が必要です。4月中旬~5月上旬は夜温が10℃以下に下がる日も多く、遅霜の心配もあります。気象情報をよく確認し、気温の下がる場合は早めに裾を閉め、夜温の確保に努めましょう。5月上中旬以降、遅霜の心配がなくなったらトンネルを除去します。【本ページに関する問い合わせ】川越農林振興センター 農業支援部 ☎049-242-1804穴換気裾換気すそ図1 裾換気で高温障害を防止形07えだまめトンネル早熟栽培の注意点について

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