JAいるま野 広報誌 2023.12|No.330
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思っています。こういった伝統農法を今後も続けていくためには、まずは多くの県民の方々に知っていただいて、共感していただくことが大事だと思っています。そして、その農法で栽培した農産品を買っていただくことと、訪れていただき「こういう場所なのか!」などと景観を知っていただくことが大切だと思います。まだまだ若い方は、知らない方も多くいます。しかし、若い方にこそ知っていただきたいですね。皆さん驚くと思いますので、広げていきたいですね。また、県には地元野菜を使った×  おしゃれなカフェなどもあり雰囲気を感じてもらえると思いますので、若い方にも積極的にPRしていきたいです。の展望についてお聞かせください。ことは「生産性を上げること」だと考えています。耕作放棄地が出てしまうことは仕方ありませんが、その分スマート農業の普及や施設園芸農業などに対して新しい技術亀田組合長:埼玉県の農業の今後大野県知事:まず必要なの導入を行うことで、全体の生産性を上げていく必要があると思っています。また、農地の集約化や集積にも工夫が必要だと感じています。具体例として、果樹園などでは土地を綺麗にしてから返却してしまうケースが見受けられ、そういったケースは憂慮すべきだと思っています。例えば「安心・安全」であるという点をアピールし、若い方にその返却される土地の一部を集積し活用してもらうなどの工夫が必要であると考えています。加えて、若手農家の事業承継や担い手不足などにも課題があると感じています。まずは間口を広げて、多様な方々に参画していただき、埼玉の農産物の魅力を知ってもらった後は、県としても農業で稼いでいけるように応援していきたいと思っております。も踏まえ、私も組合長としてJAいるま野管内の農産物を守るためにも「おいしい土づくり」からしっかりと取り組むことが大切だと考えています。そしてその取り組みが県が推進する「近いがうまい」の農産物に繋がると思っております。亀田組合長:大野知事の仰ること埼玉県の農業の今後の展望について埼玉県知事いるま野農業協同組合代表理事組合長04大野元もとひろ裕亀田康好「大野元裕埼玉県知事に問う県の農業への取り組みについて」

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