JAいるま野 広報誌 2023.11|No.329
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近年、管内の一部の小麦畑では、発生した雑草(ネズミムギ他)の繁茂による栽培上の問題が生じています。次の点に注意し、小麦栽培の再点検をしましょう。⑴    畑の砕土・整地が粗いと苗立率が落ちます。丁寧に行って下さい。⑵ 土壌改良資材・基肥施肥   耕起前に土壌㏗の測定を行い、石灰質資材を施用し生育に好適参考に施肥します。⑴ 種子消毒   配布種子は種子消毒済でないのでベフラン液剤25で種子消毒し、使用します。⑵ 播種適期   ⑶ 播種量(10a当たり)   さとのそら     ハナマンテン なpH 6.0~7.5に調整し、表1を5~7㎏5~6㎏            除草剤処理ー   圧ローラーの接地圧を強めたり、播種直後に麦ふみローラーで鎮圧します。⑵播種後の土壌処理剤散布雑草の出芽前までの除草剤処理だと効果が安定するので必ず処理します(表2)。⑶除草処理の注意点粒剤の場合、土壌がやや湿り気のある時に散布すると良い。乳剤やフロアブル剤の処理で土壌が乾燥している場合、薬量はそのままで希釈水量を多めにする(表2)。⑷雑草発生状況の観察小麦出芽後に圃場を巡回し、雑草の発生状況を確認します。雑草が発生していたら、小麦生育期の除草剤処理を検討します(表2)。3葉目が見えたら、年内に1回、その後茎立ち前(3月中旬)までに2週間程度間隔をあけて2回、合計3回を目標に行います。令和5年9月6日現在の農薬登録内容で作成。農薬を使用する際には、必ずラベルを確認しましょう。農薬の飛散防止に努めましょう。農薬の使用記録簿をつけましょう。1 小麦畑の準備2 播種3 雑草対策4 麦踏み耕こうん耘う・整地⑷ 播種深度   深播き浅播きは収量品質に影響します。播種深度が2~3㎝になるよう調整します。ー安定した効果のための        ⑴畑の砕土と鎮圧   砕土が粗いと除草剤の効果が劣り、乾燥時は小麦の出芽が揃わなかったりします。粗い砕土にならないよう注意して耕耘し、畑の状態によっては播種時に鎮【本ページに関する問い合わせ】川越農林振興センター 農業支援部 ☎049-242-1804              11月10日~25日 表2 小麦播種後から使用できる除草剤薬 剤 名ボクサー(乳剤)クリアターン細粒剤Fゴーゴーサン細粒剤FリべレーターG(粒剤)エコパートフロアブル※スズメノテッポウが多く残る場合、SU剤やトリフルラリン剤抵抗性の可能性があるので、有効な土壌処理剤を使用する。使用時期秋まき栽培の播種後~麦2葉期(雑草発生前~発生始期)小麦播種直後(雑草発生前)小麦播種後出芽前(雑草発生前)小麦播種後~麦2葉期(雑草発生前~イネ科雑草1葉期)小麦節間伸長開始期まで(広葉雑草2~4葉期まで但し、小麦収穫45日前まで)10アール当たりの使用量10アール当たりの希釈水量(対象雑草名)400~500㎖4㎏~5㎏5㎏~6㎏4㎏~5㎏50~100㎖基 肥6~75~670~100ℓ(イネ科、広葉、スズメノテッポウ、ヤムエグラ等)100ℓ(広葉、ヤエムグラ)(N成分㎏/10a)追 肥茎立前に3~4茎立前に2出穂期に2~4 表1 品種別施肥量品 種 名さとのそらハナマンテン09小麦栽培(10~12月の管理)

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