JAいるま野 広報誌 2023.08|No.326
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新梢を誘引すると新梢の伸長停止期が早まり、枝が充実し、えき花芽の着生が増加します。によって樹冠内の日当りが良くなり、果実品質を向上させます。誘引の時期は、満開後100日頃です。骨格枝の側面~下側から発生した新梢で、次年度側枝として利用できそうな1m以上伸長した新梢を選び誘引します。誘引角度は棚面に対し45度が適当と考えられますが、新梢の太さや長さ、主幹からの距離等に応じて適宜調整します。誘引で枝の肥大を抑え、優良な側枝候補枝を育成しましょう。また、誘引近年の気候変動に伴い、ナシの品質の低下や生産の不安定さが懸念されています。そこで、新品種や優良品種を導入し、労力分散、収益性、危険分散等を考慮した品種割合にすることで、切れ目なくナシを生産できる体制を築くことができます。 「蒼月」は、農研機構が育成した、極早生品種の青ナシです。交配は「なつしずく」×「はつまる」。収穫期は7月下旬~8月上旬と旧盆より前に収穫でき、貯蔵性は「幸水」と同程度で7日程度です。果形は円形で、芯腐れ、裂果の発生は見られず、みつ症は軽微です。苗木の販売時期については未定です。やや晩生の赤ナシで、豊水と新高の間に収穫できます。果実は扁平形で、日持ちは10日前後です。 芯腐れ、みつ症などの生理障害の発生は少ないですが、水浸状の果肉障害やコルク症果肉障害が発生することがあります。晩生ニホンナシ品種で、新高と同時期か、やや遅い時期に収穫できます。日持ち性は豊水と同程度です。交配は「王秋」×「あきづき」。新高より、果肉が柔らかく、高糖度で食味が優れるのが特徴です。甘太は、県内でナシ疫病の罹病事例があります。主幹部の泥はね対策や罹患部の早期発見・除去などの主幹の病害対策を行うことが重要です。1 新梢管理(100日誘引)2 ナシの品種構成を見直しません  か?新品種◯「蒼月」優良品種◯「あきづき」◯「甘太」新梢 図1 新梢の誘引図2 蒼月(農業技術研究センター 久喜試験場)品種樹勢蒼  月やや強あきづき甘  太幸  水45°程度 枝の短果枝の着生発生密度やや少【本ページに関する問い合わせ】川越農林振興センター 農業支援部 ☎049-242-1804          強強中多中中少中多少少多表1.樹体・果実特性(農研機構 果樹茶業研究部門)えき花芽の開花中央日着生4/114/12やや多~多4/8やや多4/11収穫中央日果実重(g)7/293679/45769/295718/17366糖度(%)果肉硬度12.44.812.44.914.74.412.45.607ナシ新梢管理のポイント・品種について

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