JAいるま野 広報誌 2023.06|No.324
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指導農家を初経験若手農家の成長を見守るベテラン農家長野から東京、そして所沢へ日々、試行錯誤する期待の塾生~農業の担い手を育てる      ベテラン農家~指導農家特集約2.5㌶の面積でニンジン・サトイモ初夏の暑さを感じ始めた5月末、所沢市本郷でナシの摘果作業に黙々と励む1人のベテラン農家の姿がありました。常岡茂さん(64)です。代々続く農家の家庭で育ち、就農して35年になる常岡さんは、現在はなどの季節野菜を栽培しています。野菜はJA所沢共販センターへ出荷しているほか、地域では珍しいナシの果樹園「常岡果樹園」を営んでおり、8月から9月にかけて梨狩りなどで多くの人で賑わいをみせています。元々、同市の農業委員を務めていたという常岡さん。市からの依頼があり、今年から「いるま地域明日の農業担い手育成塾」の指導農家として、塾生の和田大輝さん(26)と共に自身が栽培するニンジンとサトイモの収穫作業などに取り組んでいます。「農業を営んでいくのが難しいといわれる昨今、若手農家が就農を目指してくれることは嬉しいですね。和田さんは勉強熱心で、自分自身で関心があることを調べて聞いてきてくれるので教えがいがあります。教え始めた頃よりも飲み込みが早く、日々の成長を見守るのが楽しみです」と若手農家へ期待を寄せます。都内の練馬区から所沢市へと農業を学びに来ている塾生の和田さん。なぜ所沢市で農業を始めようと思ったのでしょうか?「元々、長野県の山奥で育ち、祖父母が農業を営んでいたこともあり、自然に関わる仕事がしたいという想いがありました。上京後、最初は三芳町上富で農業を学び始めましたが、様々な作物を育てていて土地柄も良い所沢市の魅力に惹かれ、『ここで農業をしたい!』 という想いが芽生えました」そう語る和田さんの目には熱がこもります。そんな和田さんにとって、常岡ほじょう行政らとともに和田さん(右から2番目)の圃確認する常岡さん㊨場の状態を04      (所沢市本郷)「重要なのは良い作物を見極める目を養うこと」若手農家の成長に期待するベテラン農家常岡 茂さん(64歳)

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