JAいるま野 広報誌 2023.06|No.324
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梅生産が絶えないでほしいと願う中越生町から待望の声が…黒澤さんの指導のもと援農ボランティアを経験し、立派な梅農家を目指す~農業の担い手を育てる      ベテラン農家~指導農家特集「織姫」、青梅「べに梅」や主力品種例年にない暑さに見舞われた5月下旬。県内でも有数の梅産地である越生町では、特産の梅の収穫作業で大忙しです。太陽の日差しが照り付ける中、黙々と収穫作業に励む姿がありました。黒澤光治さん(75)です。黒澤さんは、梅栽培を続けて今年で約20年が経ち、現在では100本ほどの梅を栽培しています。品種は、 の「白加賀」、「十郎」、「白梅」などを栽培しています。中でも「べに梅」は、同町の在来品種で、皮が薄く、果肉が厚いのが特徴。同町が商標登録したブランド梅で市場からも高評価を得ています。また、いるま地域明日の農業担い手育成塾(3ページ下参照)では、指導農家として塾生の田所誠一郎さん(58)と一緒になって梅栽培に取り組んでいます。黒澤さんは「近年、高齢化と担い手不足が懸念されている。同町は、関東三大梅林の一つに数えられる越生梅林もあり、歴史ある町でもある。将来、梅生産が絶えないでほしいと願う中、同町から『田所さんの指導農家を受けてくれないか』と声が掛かかり、引き受けた。梅栽培に興味を持って、熱心に取り組んでくれている姿を見て安堵している」と肩をなで下ろします。飯能市在住の田所さんに梅栽培を  た。梅は、初期費用があまりかから始めたきっかけと伺うと…「前職は、食品関係の仕事をしていました。もともと、花などを育てたりすることが好きだったので、作物を育てて販売する農業を始めたいと思いましずに始められるメリットと、同町では特産品というブランド価値があるため、同町で梅を栽培したいと決意しました。実は…勉強がてら、昨年から同町の援農ボランティアに応募し活動していました。梅栽培の過程を理解することができました。年齢的にはシニア就農者になるかと思いますが、今年の4月から同塾に入塾田所さんの想いに安堵の表情を見せる黒澤さん㊧。02  (越生町古池)「越生の梅」を守りたい。担い手にかける想いとは…黒澤 光治さん(75歳)

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