JAいるま野 広報誌 2022.7|No.313
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先日、娘が自分で作って大切にしていたきれいな色のスライムにうっすらとカビが生えていました。慌てて娘を説得して破棄しましたが、娘は悲しんで、どうしてカビが生えるのかと何度も聞いてきました。高温多湿な日本で暮らしていると身近なカビ。この微生物であるカビには、アレルギーやぜんそくの原因になるカビや、なかには発がん性のあるカビもいます。では、カビを防ぐためにはどうしたら良いのでしょう。カビの生存には、水分、pH、温度、酸素が大きく関わっています。まず、カビの発生には水分が必要です。そのため、食品の貯蔵性もこの水分含量を指標として考えられていますが、カビの種類によってはわずかな水分でも生息できるため、粉類でも発育することがあります。小麦粉やお好み焼き粉などは、湿度の低い所への保存が必要です。次にpHとは、酸性・アルカリ性で表すものです。ラーメンやこんにゃくなどの一部の加工品はアルカリ性ですが、食品の多くは中性から弱酸性で、多くのカビが弱酸性を好みます。そして、温度ですが、カビは度以上で発育できるといわれているので、冷蔵庫の中でも増殖してしまいます。しかしながら、カビにとっての適温は20度弱から30度ほどですので、冷蔵保存することで増殖を遅らせることができます。カビの心配な物は冷凍保存をお勧めします。そして最後に、人間と同じようにカビも生きるためには酸素が必要です。多くの食品がこの酸化を防ぐために包装に工夫がされていますが、開けてしまえばその効果は落ちてしまいます。賞味期限は開封前のものです、と注意書きがあるのもそのためです。開封前後では酸素と触れる量が違うことを理解した上で、保存期間を考えることが必要です。気温も上がり、じめじめとするこの時期はカビの性質を理解して、保存に細心の注意を払いたいと思います。カビを防ぐ私の食育日記食育インストラクター●岡村麻純13「いるま野」2022.7    5 越生町で2日、特産の梅が収穫期を迎えました。JA越生支店梅部会の吉原保雄会長は、果肉が厚く加工に適した主力品種の「白加賀」を一つ一つ丁寧に収穫していきました。吉原会長は「今年は3月の寒さの影響で収量がやや少ないが、実は大きく仕上がった」と話しました。 梅は、中旬に収穫最盛期を迎え、「白加賀」のほか、同町ブランド梅「べに梅」や「十郎」などを収穫し、7月上旬まで続く予定。JA梅選果場では、選果機で選別しサイズや品質ごとに分け、4㌔箱に詰め県内や東京の市場などに出荷されます。JAの田畑穣職員は「市場や業者から高い評価を得られるよう、JA職員として出荷作業や販促活動に努めていきたい」と意気込みを話しました。  丁寧に収穫する吉原さん当日は、新聞各社も取材に訪れましたJAirumano News越生町特産の「青梅」収獲期を迎えました!

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