JAいるま野 広報誌 2022.2|No.308
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生産者同士で切磋琢磨市場も認めるキンギョソウ植物は生き物毎日の観察は欠かさない6連棟のハウスを覗くと、キン■     ギョソウの生育を丁寧に確認する西川敦さんの姿があります。サラリーマンだった敦さんは、父の後を継ごうと14年前に就農しました。現在は「JAいるま野川越市切り花出荷組合『芳■華■』」に所属。8人の生産者で協力し合いながら、品質の向上に努めています。6月に作付け会議を行い1年間の栽培スケジュールを計画し、収穫前の10月には各圃■■場を巡回し生育状況を確認するなど、生産者同士の横の繋がりを大切にしてい■■ます。「生産者同士切磋琢磨しながら、■バタフライ■と呼ばれる品種を出荷している。『産地は川越』と言われるほど、市場からも高い評価を得ている」と自信を見せます。の出荷作業で大忙し。ハウス内には、キレイに咲き誇る花がズラリと並んでいます。栽培管理のポイントを伺うと「温度と湿度の管理が最も重要。この他、脇芽の整理もこまめに行うとともに、一株一株をネットで仕切り茎を曲げずに生育させる必要があるなど管理は大変」と苦労は絶えないようです。また、「植物は生き物。放っておけず、毎日観察している。やはり手を掛けた分、美しく仕上がるから」と花卉農家ならではの想いも話します。今後について「10年後も変わらず、良質な花を出荷していきたい」と意気込む敦さん。敦さんが育てた色鮮やかなキンギョソウで、花のある日常を送ってみてはいかがでしょうか。■■脇芽の整理作業。トルコキキョウはこの他、摘■■蕾などの管理も行い出荷に備えます。父とパート従業員の3人でキンギョソウとトルコキキョウを栽培。栽培面積は約24㌃。川越市場の他、JAを通じて東京の市場にも出荷している。西川 敦さん(47歳)川越市北田島03「いるま野」2022.212月下旬、敦さんはキンギョソウ規格サイズに揃ったキンギョソウ。出荷を前に笑顔を見せます。バタフライ品種のキンギョソウ。花びらが大きく上下左右に開くので、ひと際華やかです。切り花栽培14年。切り花栽培14年。これからも良質な花を届けたいこれからも良質な花を届けたい

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