JAいるま野 広報誌 2022.1|No.307
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関係などの業務を、2〜3年目には水田地帯である川越市内の営農相談業務を担当していました。ある日、米生産者から「色々除草剤を試してきたけど効果がない。何か良い除草剤はないか」と相談がありました。そこで私は、今までどのような除草剤を使っていたのかを確認するとともに圃場の状態などを見極め、効果的な除草剤を提案しました。その後、「雑草が生えなくなったよ。見事だ」と生産者から感謝の言葉をいただくことができました。その言葉を聞いたとき、これまで以上のやりがいを感じたことを今でも覚えています。米づくりに関しては生産者や先輩営農推進員からの指導もあり、知識も徐々に増えてきました。現在では、これまでに培った知識を入西支店管内の米生産者からの相談に活かすことができていると実感しています。春には育苗についての相談が、稲刈りを終えた秋には次年度に向けた資材の相談があります。生産者からの相談を通じて、季節の移ろいを感じるのも営農推進員としての魅力の一つかもしれません。一方、鶴ヶ島支店管内の生産者からは、季節野菜の栽培方法や病害虫対策などの相談が数多くあります。当然、野菜に必要な肥料や農薬などは品目によって異なります。農薬には浸透性や残効性などの特徴があり、殺虫剤にも有機リン系やネオニコチノイド系などの系統分類があります。営農推進員はこのような農薬の系統や成分をしっかりと理解し、品目にあったものを提案しなければ    なりません。特に農薬などは種類が多いため、こういった特徴を覚え素早く対応できるよう今現在も勉強しているところです。私は、常にコミュニケーションの大切さを実感しています。先日、近隣の生産者宅を巡回していると、私の顔を見るなり「そうだ!昨年も買った肥料を今年も頼むよ!」と、資材の注文がありました。訪問活動でのコミュニケーションは、身近な存在であるJAにおいて最も大切なこと。生産者とはもちろんのこと、上司や先輩とも情報交換するなど普段からコミュニケーションを取ることを大切にしています。中でも、報告・連絡・相談は特に重要で、より信頼される営農推進員になるためには、必要不可欠なことだと思っています。コミュニケーションは最大のカギ生産者からの相談は、JA農産物直売所の店長とも共有します。シートベルトをしっかり締めて、準備万端。今日も1日安全運転で、生産者のもとへ駆けつけます。05「いるま野」2022.1購買品の推進。生産者の声に耳を傾け、要望に沿った推進を心掛けています。

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