JAいるま野 広報誌 2021.11.12|No.306
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「いるま地域明日の農業担い手育成塾」とは…人生の師は分担制。でも個人だと、自分1人ですべての作業をこなさなければならない。全体像を掴み、いかに効率良く作業をするか、日々勉強している」と話します。また、こうも付け加えます。「ここは住宅街。道路を汚さないよう、タイヤに付いた土をしっかりと落とすなど、近隣への配慮も必要。地方では考えられなかった〝都市農業らしさ〟を味わっている」と笑います。これまでとのギャップを少なからず感じている石井さん。田口さんは、塾生の石井さんをどのように見ているのでしょうか?「素直な性格で、学ぼうとする姿勢が素晴らしい。トラクターの運転も上手で、出荷作業は私より丁寧かも」と嬉しそうな表情を浮かべます。田口さんは、その仕事っぷりに手応えを感じているようです。育成塾の期間は2年間。来年3月で卒業を迎えます。「まずは長く続けられるスタイルを確立させたい。収入面も考えながら、年間を通じて上手に圃場を回していきたい」と先を見据えます。田口さんも「農業は大変な仕事。農業でしっかりと生計を立てられるよう頑張ってほしい」とエールを送ります。少年時代に参加した「サツマイモ掘り大会」をキッカケに、就農への夢を抱いた石井さん。月日が流れ、もうすぐその夢が叶おうとしています。ノウハウを授かった田口さんへの感謝の気持ちを胸に、農業の世界へ羽ばたきます。「実は、夢へのキッカケを作ってくれたのも田口さんなんです。田口さんには感謝しかありません」会」。その時主催したのは、偶然にも田口さんだったのです。石井さんは、田口さんを「人生の師」と呼んでいます。新規就農希望者の円滑な就農を促進し、多様な担い手を育成する塾のこと。JAいるま野では、県・市町・農業委員会・指導農家と連携を図り、新規就農者の育成に取り組んでいます。詳しくは管内10市3町の行政、またはJAいるま野営農企画課(☎049■227ー6153)までお問い合わせください。07「いるま野」2021.11・1220数年前の「サツマイモ掘り大11月下旬に収穫予定の大豆。無農薬栽培のため、播種のタイミングや防草には一層気を配ります。葉ネギの出来栄えを確認。このほど、以前勤めていた農業法人と販売契約を締結。ネギの栽培には力が入ります。ノウハウを余すことなく伝授する田口さん㊧。「指導農家は田口さんでお願いしたい」と、石井さんは市の担当者に懇願したそうです。(※育成塾は塾生1人に対し、1人の指導農家が就きます。)          初めての小松菜栽培。「農業経験はあれど、品目が変わればイチから勉強!」と話す石井さん。修行はまだまだ続きます。

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