JAいるま野 広報誌 2021.11.12|No.306
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互いに高め合う存在指導農家も認める腕前パワーの源と今後の想いセイやサツマイモなどの収穫で大忙し。「野菜も子育てをするように」と植えたばかりのハクサイの苗を手に笑顔を見せます。「自分の強みは、忍耐力があること。失敗しても諦めずに、なぜ上手くいかなかったのかを考える」と話す八木澤さん。熱心なあまり考え込みすぎて眠れなくなってしまう時もしばしば…。そんな八木澤さんは「農業は、無限の可能性を秘めている。だからこそ農業という職業は面白くて楽しい」と話します。指導農家の役割を担う大室正一さ       ん(61)。大室さんは、就農して35年のベテラン農家。ブドウや米、キュウリなどを栽培しています。「今年、初めてサツマイモを栽培した。八木澤さんに教えてもらったこだわりの農法で栽培したら、見事にキレイなサツマイモが収穫できたよ」と笑顔で話す大室さん。実は八木澤さん、以前から大室さんのブドウの大ファン。そこで、ブドウの栽培方法がほかの作物にも応用できないか…と考えるようになったのを機に、大室さんから剪定や単肥の使い方なども学ぶようになったのです。「畑を覗くと八木澤さんはいつも真面目に作業している。塾生とは思えないほどの腕前で関心する。指導農家の立場だが、八木澤さんから教わることも多々ありますよ」と評します。毎日多忙な八木澤さん。パワーの源について伺うと「お客さまから『おいしかったよ』と言ってもらえた時はやりがいを感じる。そのひと言は、私にとって1番のパワーの源。さらに追及してより良質な野菜を栽培し、期待してくれているお客さまのために頑張っていきたい」と意気込みます。最後に、今後の目標を訊ねてみました。「こだわりの農法をより多くの方に広め、これから農業を始めようと思っている若い方に農業の可能性を伝えたい」。八木澤さんは、今日も朝早くから圃場に向かい、すくすく育つ野菜の成長を見守ります。05「いるま野」2021.11・12収穫後、水洗いしたラッカセイを手にし、納得の表情を見せる八木澤さん。出荷作業も1人で行います。ジャガイモの生育状況について話し合う大室さん㊥と八木澤さん㊧ら。収穫期を迎えたサツマイモ。こだわり農法のおかげで、程よい形状・大きさに。もちろん、収量も十分です。完成までに通常1カ月かかるぼかし肥料。約10日間で完成する方法を編み出しました!

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