JAいるま野 広報誌 2021.6|No.301
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第二のシステム「機械を盟友にレンタルする」 皆さん、トラクターは年間何時間稼働していますか?農業には、さまざまな作業に特化した機械がたくさんあります。ですが、常に使っているのではなく、その都度最適な作業を行ってくれる年に数回しか使わない機械もあると思います。 そこで私が考える第二のシステムは、「機械を盟友にレンタルできる」システムです。 もちろん共同購入というやり方もありますが、すべてを補うのは難しいですし、使う時期が重なることもあるでしょう。 皆さん、機械を購入するタイミングって壊れた時や調子が悪くなった時が多いですよね?すぐに使いたいのに使えない。農業は時期によって1週間作業ができないだけで、1カ月もの間仕事がなくなってしまう、なんてことにもなります。そんな時にすぐに使えるレンタルシステムがあったら便利ですよね。 また、特殊機械、自動運転車、ドローンなどは盟友に作業をしてもらったり、操作方法を教えてもらうことも可能なのです。 そんなことをしたら「新しい機械が売れないじゃないか」と、地元の機械屋さんは思うかもしれませんが、機械屋さんには積極的にレンタル事業に参加して欲しいのです。私たちは最新の機械を試すこともできますし、その機械が気に入れば購入することも可能なのです。 高額な機械の購入費用を節約し、空き時間にレンタルすることによって収入を得ることができるのです。第三のシステム「盟友同士で圃場を融通する」 皆さんは連作障害が発生しないよう、いろいろと工夫されていると思います。また、この作物を作ったあとにこの作物を作ると良いものができるとか、この作物を作ったら何年か期間を空けなければならないことはありませんか? そんな時に、「盟友の圃場と自分の圃場を融通し合うことができる」、それが第三のシステムです。 上手く使えば圃場を集約し効率的に作業ができますし、使わない圃場を盟友に貸すことによって地力維持と除草効果も期待できます。第四のシステム「盟友同士で情報を共有する」 皆さんは、新規導入の作物や試験的に試したい作物がある時はどうしていますか?本やインターネットで調べたり、種子屋さんやJAに聞いている方が多いと思います。もちろんそれも良いのですが、「先に始めた盟友の知識を文章や動画にして、盟友同士で共有できる」、それが第四のシステムです。 実際に導入している盟友の知識には説得力がありますし、さまざまな青年の主張「盟友による盟友のためのシステム」JAいるま野東部後継者部会 塩野 雅之さん出荷作業中の塩野さん。出荷先では出荷物の良し悪しはもちろん、その理由も確認するようにしています。今年のカブは暖かな気候と適度な雨量に恵まれ、生育は順調。その出来栄えに納得の表情を浮かべます。04「いるま野」2021.6

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