JAいるま野 広報誌 2021.2|No.297
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【本ページに関する問い合わせ】川越農林振興センター 農業支援部 技術普及担当 ☎049-242-18041 春肥と芽出し肥 春肥と芽出し肥の合計施用量は成木園で10㌃あたり、窒素成分で18㌔が目安です。 春肥施用は、有機質肥料を主体とし2月末から行います。施用後は断根が多くならないように注意しながら、浅めに耕うんして肥料と土壌を混和させます。 芽出し肥の施用適期は4月上旬で、速効性の窒素肥料を用います(硫安、燐硝安加里など埼玉県施肥基準10㌃あたり、窒素成分で6〜9㌔)。 肥効を高めるため、圃ほじょう場に十分な水分がある時に施用し、軽く耕うんしましょう。2 越冬中の被害枝、葉の除去 寒干害により生じた枯死部(枝葉)を除去することにより、摘採時に混入することなく品質低下を防ぐことができます。3月中〜下旬に行うようにしましょう。3 雪害・強風対策 春先は霜だけでなく強風、時には雪害が問題となります。被覆施設等の確認と補修をしましょう。4 防霜対策の準備・実施 春整枝以降は、晩霜対策をしっかりと行いましょう。萌芽前でも実施してください。ファンの作動設定温度は、圃場で最も冷えると思われる場所の樹冠面中央部で3℃が標準です。 氷水にセンサーを浸けるなど、試運転を必ず行いましょう。ファンは回るか、首は振るかなども必ず確認してください。5 病害虫防除⑴カンザワハダニ 越冬直後の3月中旬から薬剤防除を行うと効果的です。 茶園を観察し、20%の葉裏に寄生していたら防除します。目安として20枚の葉を観察し、4枚以上にダニがいたら防除します。ハダニの観察には、虫眼鏡が必要です。⑵クワシロカイガラムシ プルートMCは、3月末までに散布しましょう。散布は、茶樹の枝・幹にしっかりかかるように丁寧に行います。プルートMCが散布できない地域では、マシン油乳剤で防除します。また、2、3月で2回散布すると、効果が高まります。クワシロカイガラムシによる枯れこみが多くみられる場合は、深刈り更新や台切り更新をして、5月下旬に薬剤防除をすると効果的です。6 土づくり(秋) お茶の味を構成するアミノ酸やミネラル等を豊かにするためには、土壌肥料のバランスと堆肥による土づくりが大切です。年に1回は、圃場ごとに土壌診断をしたいところです(表)。 自家製堆肥は、剪定枝や米ぬか等を切り返して作成します。秋肥前に1反あたり1〜2㌧が目安です。 未熟な堆肥は、コガネムシ害が心配されます。また鶏糞を使用する場合は、石灰分量が多いので肥料過多に注意してください。今後の茶園管理について表 茶園の土壌基準(火山灰土壌 農水省)pH(H₂O)4.0-5.0CEC25 CaO174-223mg/100g乾土MgO20-31mg/100g乾土K₂O15-23mg/100g乾土有効態リン酸10-75mg/100g乾土EC(施肥前)1mS/cm07「いるま野」2021.2

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