JAいるま野 広報誌 2021.2|No.297
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入間市 上藤沢清水 知弥 さん群馬出身の群馬出身の1717代目代目狭山茶の文化を後世に残す狭山茶の文化を後世に残す――茶業に就いたキッカケを教えてください。 私は群馬県の出身です。実家も農家で、私自身も幼少の頃から農業に慣れ親しんできました。妻とは進学先の東京農業大学で出会い、8年前に結婚。現在は、妻の実家である茶園の17代目として、10品目以上の茶葉を栽培・製造・販売するとともに、ティーバッグの委託加工事業にも取り組んでいます。 当初は苦労もありましたが、義父や同じ茶業を営む先輩たちから指導を受けながら、ここまで来ることができました。先日、妻からこれまでの努力に「100点満点!」とのお墨付きをもらいましたが、これからも技術の研鑽に努め、狭山茶の発展に一層力を入れていきたいと思います。――今後の茶園の在り方をどうお考えですか? ここ最近、ライフスタイルの変化もあり、急須で茶を味わう人が減少しています。もちろん急須で味わってほしいという思いはありますが、押し付ける訳にもいきません。大切なのは、茶の文化を後世に残すこと。消費者に寄り添いながら、さまざまな品種や味わい方を提案し、狭山茶をもっと手軽に味わってもらえる工夫が必要だと考えています。 昨春、萎いちょう凋(※)機を導入し、試行錯誤しながら萎凋茶作りの取り組みも始めました。今後も小さな挑戦を続けながら、「美味しい!」「面白い!」と言ってもらえる狭山茶をお届けできるよう、家族みんなで頑張っていきたいと思います。12月中旬。この時期でもティーバッグ加工で大忙しの知弥さん。細く長くをモットーに、これからも夫婦二人三脚で歩みます!狭山茶をもっと手軽に味わって(※)萎凋とは、葉を萎れさせることで酵素による微発酵を促し、香りを生み出す工程をいう。06「いるま野」2021.2

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