JAいるま野広報8月号
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富士見市 水谷田中 金治 さん情熱と人情味溢れる人柄情熱と人情味溢れる人柄就農就農5050年超の経験を次世代へ年超の経験を次世代へ――就農当時から現在までの状況を教えてください。 就農して55年が経ちました。現在、妻と息子夫婦の4人で農業を営んでいます。耕作面積は、およそ2㌶。カブやホウレンソウ、辛みダイコンなどを栽培し、全量をJAに出荷しています。 子どもの頃は、警察官になることを夢見ていましたが、農業に懸命に励む両親の姿を見て、鶴ヶ島伝習農場(現在の埼玉県農業大学校)に進学。以来、農業一筋でここまで来ることができました。 とは言え、就農当初は苦労の連続でした。両親は仕事を教えくれる訳でもなく、その仕事ぶりを「見て、盗んで」覚えたものです。近所の方々には、お世話になりっぱなしでした。――若手農業者に伝えたいことは何ですか? 軌道に乗り始めたのは、23歳の時です。結婚を機に、私の意識も大きく変わりました。一生懸命やることはもちろんですが、収入面も含めてそれに見合った仕事をしなければなりません。「攻め」と「守り」の使い分けが大切です。 現在、富士見市農業委員会の会長を務めていますが、若い農業者の皆さんには「挨拶をしっかりしよう」とよく話をします。農業は辛いし個人差もあり、ひとりでは到底できません。だからこそ、社会人としてきちんと振る舞い、みんなに愛されてこそ一人前の農業者と言えるでしょう。これからも、皆さんの夢のお手伝いをしていきたいと思います。カブの出荷作業。テンポよく丁寧に箱詰めする姿は、まさに熟練の技。マルチを張り、後は播種を待つばかり。仕事の合間は、趣味の「へら鮒」釣りを楽しみます。ポイントは「攻め」と「守り」の使い分け06「いるま野」2020.8

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