JAいるま野 広報1月号
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1 19年産水稲の概況 10月15日現在の作況指数は、県西部では平年並の99になっています(県全体ではやや不良の98、県東部はやや不良の98)。 県全体の概要としては、籾数は平年並に確保されたものの、8月開花期の高温による不ふねんもみ稔籾の発生、9月の高温による粒の肥大抑制、一部地域では穂いもちや枝しこう梗いもちの発生などが減収要因と考えられます。 県西部においても、特に5月植のコシヒカリでは、出穂期前後が梅雨明けの高温期間にあたり、不稔籾が多く見られました。この他に、穂いもちの発生が散見される圃ほじょう場も見受けられました。 ⑴ 気象状況 5月から9月の気温は、7月を除いて平年よりも高く推移しました。日照時間は、7月に平年比58%とかなり少なく、降水量は6月に平年比152%、7月に平年比113%でした。 梅雨入りは6月7日、梅雨明けは平年よりも9日遅い7月29日でした。 ⑵ 生育状況 生育初期から収穫まで、生育は概ね順調でした。 茎数は梅雨期の低温寡かしょう照と断続的な雨により、効果的な中干しができなかったため、平年よりも多く推移しました。 出穂は7月上中旬の低温寡照により平年に比べ、2〜10日遅れました。 ⑶ 収量・品質 5月上中旬植えでは、不稔籾の発生等により、収量は平年よりやや少なく、品質は高温障害による白未熟粒などにより整せいりゅうぶあい粒歩合が低下しました。 5月下旬植えでは、収量は平年並み、品質の低下はあまり見られませんでした。2 20年産にむけて 台風19号の影響で、圃場に水がたまり、秋耕うんが実施できなかった圃場が多い状況です。 まだ、耕うんできていない場合、圃場が乾燥次第、耕うんを行って、田植えまでに有機物の腐熟を進めましょう。この時、土壌改良資材を併用するとよいでしょう。 耕うんの深さは、イネの根を深く広く十分に張らせるために、15㎝を目標に丁寧に実施しましょう。 また、畦畔や圃場内の雑草は、次作の雑草発生の原因となるだけでなく、害虫の越冬場所となって、虫害発生のリスクを高めます。まだ雑草が残っている圃場では、耕うんの実施や茎葉処理剤を散布するなどして、今のうちに除草をしておきましょう。 3 農作業安全について 安全に農作業をするために、今のうちにご自身の農作業の中で危険な部分はないか、危険を回避するために工夫できることはないか、チェックしてみましょう。 田植えや収穫の時期は忙しく、焦りや疲れから、つい危険な事をしてしまう場合があります。 注意を促す表示をしたり、カバーをつけたりするなどの工夫をして、危険回避に努めましょう。 農作業安全情報センター(農研機構)のホームページ(http://www.naro.affrc.go.jp/org/brain/anzenweb/)に「農作業安全チェックリスト」が掲載されています。事故事例などもイラストなどで解説されていますので、インターネットが利用できる方は、ぜひご覧ください。 20年も満足のいく実りの秋を迎えるために、事故やけがの無いように十分準備をしていただければと思います。→㈳日本農業機械化協会農作業安全「リスクカルテ」素材集より【本ページに関する問い合わせ】川越農林振興センター 農業支援部 技術普及担当 ☎049-242-18042019年産水稲の作柄と2020年産水稲の作付準備について07「いるま野」2020.1
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